2023 やまがたNPO博  落語イベントの報告

12月2日(土)
師走のなか、雪が降りそうな寒い午後。
山彦亭虎之輔、如月家道楽、遊歩亭千早の3人で伺いました。
会場の霞城セントラル一階アトリウムにはクリスマスの飾り付けもあるという、普段とは違った環境、年末の慌ただしいなか、お出で頂いたお客様には感謝です。
入れ替わり立ち替わりでしたが10人〜20人のお客様に笑って頂きました!

【本日の噺家と演目】
・遊歩亭 千早・・・『金明竹』
・如月家 道楽・・・『やまがたの芋煮会』
・山彦亭 虎之輔・・・『還付金詐欺落語~スーパーマン』

開口一番、当会きってのイケメンキャラ千早くん。
やはり若いって良いですねぇ。お客様も若い落語家に興味津々のようですね。マクラでも現役大学生を武器に大いに笑って頂きました!
演目『金明竹』上方のなが〜い挨拶を早口でまくし立てる場面は圧巻、お客様も聴き惚れていましたね。😲
とにかく歯切れが良いのが若さの象徴。
難しい環境のなか、一番手として座を温めてくれました。

さてお次は無毛(むけい)文化財、道楽の出番です。お客様を巻き込んでカミングアウトの大合唱、新興宗教ではありません。(笑)
演目は『味噌豆』をアレンジ、『やまがたの芋煮会』
あまりの”やまがた芋煮愛”のため、みそ味いも煮を豚汁とイジり倒して御当地の方々、落語なのでお許しを。(^_^;)
マイクアクシデントも、ものともせず(笑)
若いお客様からのツッコミもあったりでこちらも楽しく笑って頂きました。

さてトリは御大 虎之輔師匠の登場です。
マクラではテッパンの”フーテンの寅さん啖呵売”。お客様とのやり取りも楽しんで、演目の『還付金詐欺落語〜スーパーマン』髙橋婆さんのボケっぷりに詐欺師がイラつくくだり、還付金をパンプキンに間違えるなんてのはいつ聴いても面白い。
お客様も大笑いでしたね。
お客様も最後まで席を立たずに聴いて頂き、座を盛り上げてくれたのは流石です。😆

と言うわけでNPO博イベントのトリを山形落語愛好協会が立派に務めさせて頂いた?と自負しております。笑
噺しの真っ最中、なんとマイクが突然切れるアクシデント、慌ててピンマイクをつけるなど、お客様の出入りが激しかったり、立ち止まって聴いて頂いたりで少々落ち着かない環境でお客様にもご不便をお掛けしましたが、私達も艱難辛苦を乗り越えてこそ(笑)のシンの噺家修行で御座います。

口演中、「本気で落語家になりたいんです!」という若い女性も現れて嬉しい😆ハプニングも有り、私達も大いに励みになりました。
それからNPOの職員の皆様、ご協力頂き有難うございました。
また、お声がけ頂ければ嬉しいです。

【如月家 道楽】

陣場友悠クラブでの落語会のご報告

本日は山形市は陣場での「陣場友悠クラブ」さんにお呼ばれして、落語をお楽しみいただきました。
こちらへは初めてのお伺いということで、役員の方からお越しいただいた皆様まで大変楽しみにされていたそうです!
役員の方のご挨拶、近くの嶋交番の所長さんによる交通安全・特殊詐欺のお話に続いて我々の出番!
約20名のお客様にたっぷり笑っていただきましたよ!

【本日の噺家と演目】
・濃紺亭 らん朝『ん廻し』
・走風亭 満月 『そば清』


開口一番はらん朝です。
朝、目が覚めると良い天気・・・と思っていたらパラパラと雪が降ってきました。11月も下旬となると冬を身近に感じますね。テレビでも一年の振り返りの特番が流れ出す頃で、やはり今年の一番の話題と言えば「二刀流」こと大谷翔平選手!というところからマクラに入って本題へ。
初めてお伺いした会場ということもあり、いつも以上に元気におしゃべりすると、それ以上の笑いと反応を返してくださいました!お馴染みの長台詞で拍手も頂戴してお後と交代です。



トリは満月さんです。
当会の副代表にして照明係の満月さんは、今日のマクラもキラリと輝く出来でお客様のハートをガッチリキャッチ!あまりにお客様の反応が良いものでついつい長く喋っちゃったとか?
本題に入っても得意のネタで反応バツグン!特に蕎麦をたぐる仕草がどんどん早くなる所は笑いとともに感嘆のため息が方々から聞こえましたよ!
ちょいとミステリアスなオチでもってお開きでございます。

終了後は懇親会にもお呼びいただきました!
らん朝は私用のため途中で失礼しましたが、各テーブルにご挨拶に伺った際には、お客様からたくさんのお褒めの言葉を直に頂戴いたしました!また、美味しいお弁当やお手製のお漬物もとっても美味しかったです!
またお呼びいただければ幸いです。
本日はありがとうございました!

【濃紺亭 らん朝】

上山市東地区公民館での「あずま寄席」のご報告

小春日和の11月22日(水)、上山市の東地区公民館で開催された「令和5年度いきいき会食会~あずま寄席」にお呼ばれし、如月家道楽さんと、私、山彦亭虎之輔がお邪魔して来ました。同公民館でいきいき会食会が開かれるのは、2019年以来四年ぶりとのことでした。落語の部は午前10時50分にスタート。約30名のお客さんに当会の落語三席で笑って、楽しんでいただきましたよ!!(^^)!

【本日の噺家と演目】
・山彦亭 虎之輔・・・『還付金詐欺落語~スーパーマン』
・如月家 道 楽・・・『芋煮』
・山彦亭 虎之輔・・・『火焔太鼓』

開口一番は、ご当地上山市出身の虎之輔です。マクラでは、上山市の観光ボランティアガイドも務めている虎之輔が、お客さんを「上山市の城下町散策コース」にご案内。寅さんのロケ地でもある「観音寺(かんのんじ)」では、寅さんのタンカバイを披露。そこから、映画と実際のテキヤ稼業との違い➡全国行脚の泥棒➡うそ電話詐欺と進んで、本日の演目「還付金詐欺落語~スーパーマン」に突入です。コロナ禍の今も絶えない特殊詐欺を題材にした噺ですが、紳士然とした詐欺師と、とぼけた味わいのおばあちゃんとの電話のやり取りのところ、たくさんの笑いを頂戴し、会場があたたまったところで、お後と交代です。(^_-)-☆

続いては、道楽さんの登場です。 マクラで小噺をかけてお客さんを引き込んだ後は、知る人ぞ知る恒例の「カミングアウト」へ。今回は道楽さんが「カミング」と言ったら、お客さんが「アウト」と唱和するという新趣向。お客さんの「アウト」の声と同時に起きたパフォーマンスに、会場は大爆笑でした。
そして、演目の「芋煮」に突入。「え、そんな新作落語あるの?」と思われた落語通の皆さん、新作落語ではありませんよ(^^♪ 古典落語の「味噌豆」に出てくる「味噌豆」を、季節に合わせて山形のソールフードである「芋煮」に変えただけの定番の一席でした。道楽さんは小僧の定吉が「芋煮」を持って、はばかりに向かうところで、「おいしい芋煮、ヘイヘイ」とラップ調の歌まがいにしたノリノリのセリフで演じ、会場を大いに沸かせましたよ( ^^) _U~~

そしてトリは、虎之輔が務めさせてもらいました。マクラで、短い秋の小噺をかけると、笑いが巻き起こりましたよ。そして、落語の中でもハッピーエンド感が際立つ演目の『火焔太鼓』に入りました。ぼーっしっかりして抜け目のないおかみさんに、小言を言われっぱなしの甚兵衛さんでしたが……。ここでも、ノリのいいにお客さまにしっかりと笑っていただき、いつもとは違うオチのサゲで、無事お開きとさせていただきました( ^)o(^ )

終演後のいきいき会食会には、我々噺家二人もお相伴し、山菜おこわや柿のくるみ和え、蕨の煮物、さばの味噌煮等々、東地区食生活改善推進協議会の皆さんが塩分を控えめに作ってくれたごちそうに、舌鼓を打ちました。今回のお客さまは、東地区会長会や東地区民生児童委員協議会の皆さん等、役員の方がほとんどでしたが、「一般の方にも聞かせたい」という声も聞かれました。
「いきいき会食会~あずま寄席」にお越しいただいた東地区の皆様、そしてスタッフの皆さん、本日はまことにありがとうございました。また、皆様にお目にかかれることを楽しみにしています。 【山彦亭 虎之輔】

大蔵村いきいき講演会落語会〜寒さも吹き飛ぶ笑いの嵐〜のご報告


 本日は、恒例となりました大蔵村教育委員会主催行事「大蔵村いきいき講演会」にお呼び頂き、道楽さん、双極さん、虎之輔さん、満月の4名で伺いました。例年3月に開催している行事ですが、今回は降雪時期を考慮して、11月の開催ということで、気候も思ったより穏やかだった上、お集まり頂いた約20名のお客様の笑いの力か落語会が進むにつれて太陽の陽がさすなど天候にも恵まれた落語会となりました( ^∀^)
【本日の噺家と演目】
⚫︎ 走風亭 満月 「そば清」
⚫︎ 山彦亭 虎之輔 「火焔太鼓」
⚫︎ 如月家 道楽 「紙入れ」
⚫︎ 錯乱坊 双極 「崇徳院」

 開口一番は、私満月が務めました。マクラでは、今年の目標やコロナ禍で生まれた言葉などを盛り込みながら本題へ。新蕎麦の季節であり、大蔵村の落語会といえば、お蕎麦ということで、迷わず「そば清」を選んでみました。そばを限界まで食べた時の所作に対するお客様の反応が良く私も気持ちよく演じさせて頂きました。

 続いて、虎之輔さんです。マクラに大蔵村肘折温泉の話題を取り込み、お客様との距離をぐっと縮めながら本題「火焔太鼓」へ。道具屋の甚兵衛さんが、お殿様に太鼓を売る噺なのですが、要所要所のくすぐりがなんともバカバカしくお客様にもおおいに笑っていただきました。

 中入りを挟んで、3席目は道楽さんの登場です。マクラでは、道楽さんによるお馴染みのカミングアウトを会場のお客様参加型で、噺家とお客様が一体となりやって頂きました。これはもう盛り上がること間違いなしでした。本題は、大人向けの大人が好きな間男が登場する「紙入れ」へ。私も大好きな噺で、お客様も身を乗り出して聞き入っておられました。

 トリは、双極さんが上がり、これまたみんな大好き恋バナ「崇徳院」です。若旦那の恋煩いに笑いを堪えられずにいた熊さんでしたが、若旦那の恋の成就のために、いや三軒長屋のために体を張ってお嬢さんを探す愛と感動の物語でした。もちろんお客様も大笑いでしたよ。

 終演後は、お客様から「もう落語大好き」というお言葉を頂き、その一言にやっぱり大蔵村に来て落語ができて良かったなあと思った次第です。引き続き当会をご贔屓によろしくお願いいたします。今回も「大蔵山蕎麦ねぎぼうず」さんで美味しいお蕎麦をいただき、帰路につきました。大蔵村教育委員会の皆様ありがとうございました。
【走風亭 満月】

鶴岡市黄金町成人講座での落語会


今回は鶴岡市黄金町での落語会でした。山形自動車道を月山を越えて鶴岡まで行きましたが、雪が降ってきてました。いよいよ冬になったんですな。黄金町での落語会は毎年この時期の恒例行事となった感じでもあり、私も昨年に引き続き参加させていただきました。とてもありたがいことです。今回は、石々亭註馬さんと錯乱坊双極で落語を披露させていただきました。たっぷり笑いも起こり、とても楽しい会となりました。

【本日のプログラム】
〇石々亭註馬・・・・・・・『雑俳』
〇錯乱坊双極・・・・・・・『崇徳院』


開口一番は註馬さんにつとめていただきました。丁寧に、とっても丁寧にマクラを振り、お客様の様子を掴みながら、徐々に笑いに繋げていく技術はさすがなもの。本編の「雑俳」に入ると、とてもリズミカルな調子で、お客様の間に笑いの渦が巻き起こっておりました。とてもいい感じでお後と交代です。


次は私の「崇徳院」です。お馴染みの若旦那の恋のお噺です。それを周りが一生懸命成就させようと、ドタバタドタバタ。お客様も笑いどころを外さずに、とても感じよく反応してくれました。終わった後に「お嬢さん見つかって良かったね。」と声をかけられ、この噺を楽しんでいただけた様子で、嬉しかったです。

寒くなってきおてり、足元の悪い中、お集まりいただいた方には感謝です。結構なお土産もいただき、ありがたいですな。鶴岡でありながら、すっかりホーム感の漂うこの黄金町の落語会。また来年、お会いできるのを楽しみにしたいと思います。
【錯乱坊双極】

鶴岡市 第4回 櫛引寄席開催の報告

2023年11月12日、外はやや雨模様、ここ数日、急に寒さが増してきましたが、毎年恒例の櫛引寄席です。

第4回を迎えた今年は少し趣向を変えた出前寄席ということで、場所は櫛引温泉♨️湯〜TOWN、櫛引生涯学習学習センター主催、山形落語愛好教会の監修で8月から4回のセミナー、そしてめでたく本日受講生4人のデビュー高座となりました。
皆さん、本当に頑張ってくれましたね。
まずは最後まで楽しんで講習を受けてもらえることが出来るか、私達も本気で取り組みました。

笑風亭間助さんが櫛引公報の表紙に採用されました。

【本日の演目と噺家】
○「たけのこ」  猫々亭 美々  
○「桃太郎」   岩下亭 横志麻
○「からぬけ」  笑風亭 寛介
○「味噌豆」   笑風亭 一太朗



新人落語家デビューにしては皆さん素晴らしかったです。
集まった30人のお客さんを前にして皆さんドキドキだったと思いますが、そこを表に出さないのは肝が座ってますね。
特に笑風亭寛介くんはなんと小学4年生最年少ですから驚きです。
それからお気づきと思いますが笑風亭一門が二人も増えました。ちなみに「寛介」は本名です。笑

4人にはこれから、研鑽を積んで庄内の高座では力を貸してもらうことになるので大きな戦力になりそうですね。

中入り後
○講談「怪談 耳なし芳一」 如月家道楽
○落語「中村仲蔵」     楽笑亭明世

さて、中入り後まずは私、道楽の講談で始まりました。無類の怪談好きの道楽、死期を、いや四季を通して怪談を語ります。
周りを暗くして怪談の雰囲気で盛り上げました。講談は色物ですがお客様が真剣に聴いて頂いているのが伝わりました。
落語の「噺す」とは別の、講談を「語る」、どちらも大切にしていきたいものです。

さて、トリは明世さんの「中村仲蔵」人情噺の古典ですが、実在の人物をモデルにしています。
落語には滑稽噺、人情噺が有りますが人情噺は比較的長尺で講談などでも有名な演目なんですね。
いつもは時間の縛りが有り人情噺のような長尺演目は難しいのですが今日は前座で新人落語家の方が座を温め、大いに盛り上げてくれましたので我々二人は安心して好きな事を演らせて頂きました。笑

協会メンバー、そして協会サポーターの皆さん、これからも4人の新人落語家を温かく見守って頂ければ幸いです。
主催の櫛引生涯学習センター池田肇さん、講師の間助さん、佐と吉さん、大変お疲れ様でした。
そして講座をお手伝い頂いた虎之輔さん、らん朝さん、明世さん、有難うございました。
今回、受講者の方々とも素晴らしいご縁を頂いたことは何よりの収穫でした。
本当に有難うございました。

受講生の皆さん、達成感いっぱいの笑顔です。

【如月家 道楽】

新南山形住宅団地自治会のサロンでの落語会

 小春日和の11月12日(日)、山形市松原にある南山形コミュニテーセンターのホールで開催された「新南山形住宅団地自治会のいきいきサロン」に、山形落語愛好協会のたけのこ亭きのこさんと、私、山彦亭虎之輔がお伺いして来ました。山形落語愛好協会が同自治会のサロンにお呼ばれするのは、今回が初めてでしたが、約20名のお客さんに当会の落語三席で笑って楽しんでいただきましたよ!!(^^)!

【本日の噺家と演目】
・山彦亭 虎之輔・・・・・『還付金詐欺落語~スーパーマン』
・たけのこ亭 きのこ・・・『桃太郎』
・山彦亭 虎之輔・・・・・『火焔太鼓』

  開口一番は、虎之輔です。マクラでは自己紹介から、とらさんつながりで「寅さん」へ。そして、お客様参加型の「寅さんのタンカバイ~フルバージョン」に進みました。噺家がオチを言う矢先にお客様がオチを言うのは本来タブーですが、あえてその禁じ手を使うよう誘導した次第です。すると、大きな声でオチを言われる方もいて、会場は大いに盛り上がりましたよ。その勢いで、演目の「還付金詐欺落語~スーパーマン」へ。こちらでも勘のいいお客様に笑いどころを外さず、しっかり笑ってもらい、お後と交代です( ^^) _U~

 続いては、艶やかな着物姿のきのこさんです。演目は落語バージョンの「桃太郎」。「桃太郎」と言えは、
誰もが知っている昔話で、親や祖父母が子どもに枕元で聞かせているうちに、子どもはいつの間にかすやすやと寝てしまうというのが定番ですが、落語の「桃太郎」に出てくる金太君は、そんなタマではありません。父親の語る昔話に、「ねえ、昔々っていつ?何時代?」「ねえねえ、あるところって、どこ?」と、これでもかとばかり、質問を浴びせていきます。そして……。笑いどころ満載の一席で楽しんでいただき、会場はさらに温まりましたよ( ^^) _U~~。

 そして、再び虎之輔の登場です。「皆様が幸せに長生きしてほしい」願いを込め、演目はハッピイエンド感満載の『火焔太鼓』にしました。愛すべき主人公、ボオーとした道具屋の甚兵衛さんと、しっかり者で口うるさい奥さんとの喧嘩の絶えない関係が、最後には……。気温が次第に下がっていくこの時期、温かいこの一席で、ノリのいいお客さんにしっかりと笑っていただいて、無事お開きとさせていただきました( ^^) _U~~

  終演後のあいさつの後、女性のお客様から「どれも『いきいきサロン』にふさわしい落語で、とても楽しかったです。ありがとうございました。また聞かせてください」と、お礼を言われました。有難い限りです。また、主催者の方からは、お弁当をいただき、後かたずけも手伝ってもらい、恐縮しています。
「新南山形住宅団地自治会」のスタッフの皆様、そしてお客さまの皆様、本日はまことにありがとうございました。また、皆様とお会いできることを楽しみにしています。  【山彦亭 虎之輔】

第42回 東部地区文化祭での落語披露

 10月22日は山形市東部公民館で開催された「東部地区文化祭」に参加させて頂きました。この時期は毎週のように山形市内の公民館やコミュニティセンターで文化祭が開催されていますが、東部公民館では21日と22日の2日間、作品展やステージ発表、模擬店やキッチンカーの出店など賑々しく行われました。東部公民館は、以前は毎月の勉強会を行っていた、当会のホームグラウンドといえる会場です。
 ステージ発表の会場は借りる機会の殆どない大講堂で、この明るく広い空間に入ったのも、昨年4月のワクチン接種以来二度目でした。後ろ半分では小学生の皆さんの作品展が行われている中、健康体操とオカリナ演奏の間に挟まれた約30分、ご機嫌を伺いました。

【本日の根多帳】
◯たらちね    分福亭 丘ん
◯庭蟹      石々亭 註馬


 高座の後の感想は「いいお客様だった!!!」お集まりの皆様は30人ほどで、まさに「空席以外全て満席」だったのですが、私達のことを心待ちにされていたようで、非常に反応が良く、本当に楽しい高座となりました。改めて「噺家は笑い上手に助けられ」を強く感じます。また、文化祭の全体運営を務められた公民館職員の皆様にも大変お世話になりました。幸せな時間を頂いたことに深く感謝申し上げます。
【石々亭註馬】

鶴岡市文園町敬老祝賀会


はっきりしないお天気で、肌寒い一日となりました。今回は鶴岡市の文園町の敬老祝賀会にお招きをいただき、山彦亭虎之輔さん、錯乱坊双極で落語を披露させていただきました。100歳を超えるおじいちゃんも参加する敬老会。年も感じさせず、たっぷり笑っていただきました。

【本日のプログラム】
〇山彦亭虎之輔・・・・・・『還付金詐欺落語~スーパーマン』
〇錯乱坊双極・・・・・・・『孝行糖』
〇山彦亭虎之輔・・・・・・『火焔太鼓』
〇錯乱坊双極・・・・・・・『崇徳院』


開口一番は虎之輔さんの「還付金詐欺落語~スーパーマン」でスタートです。いつものように、お客様参加型の「寅さんのタンカバイ~フルバージョン」で雰囲気をがっちり掴む虎之輔さん。そのまま本題に入り、笑いどころも外さず、会場いっぱい、笑いに包まれて、お次と交代です。


続いては、私の「孝行糖」です。落語のスーパースター、与太郎が登場するお噺です。長屋の様子や与太郎のおバカぶりを私なりに一生懸命演じさせていただきました。その様子にお客様の笑いも起き、いい感じになったところでお仲入りです。


仲入りの後は、虎之輔さんの「火焔太鼓」。しっかりとしたおかみさんに脅かされた甚兵衛さんが、いろいろやらかすお噺ですが、そのドタバタにお客様も大盛り上がり。ノリのいいにお客様にしっかりと笑っていただき、トリと交代です。


最後に私の「崇徳院」です。若旦那の恋のお噺。それを周りが一生懸命成就させようと、ドタバタする滑稽さを大いに笑っていただきました。少しでも、恋する時のキュンとした感じを皆さんに思い出していただけたかしら。大いに会場が盛り上がり、お開きとなりました。

終演後にいただいたお弁当が豪華で感動したしました。ありがとうございます。それにしても、100歳を超える方も会場においでになり、みなさん楽しんでいただけたのではないかと思います。いい雰囲気で落語会を終わることができました。またお会いできることを楽しみにご報告とさせていただきます。
【錯乱坊双極】

山形市泉町ひがし食堂ふれあい落語会


すっかり秋らしくなってきましたね。本日は雨もぱらつき、少し肌寒い一日でした。今回は山形市の泉町で活動している子ども食堂のひがし食堂ふれあいにお招きをいただき、たけのこ亭きの子さん、楽笑亭明世さん、そして私、錯乱坊双極で3人で落語を披露させていただきました。お子様から大人まで、幅広い年齢の方々に楽しんでいただきました。

【本日のプログラム】
〇たけのこ亭きの子・・・・『つる』
〇錯乱坊双極・・・・・・・『寿限無』
〇楽笑亭明世・・・・・・・『親の顔』


開口一番はきの子さんの「つる」でお伺いです。八公がご隠居から聞いた話を人に伝えようとするけれど、うまくいかないお馴染みの噺。お子様でもわかりやすい展開なので、大いに盛り上がります。会場いっぱい、笑いに包まれて、お次と交代です。


続いては、私の「寿限無」です。NHKの「日本語であそぼ」で取り上げられていたので、お子様はきっと知っているはずと思ってチョイスした噺。でもあれから10数年以上経っているので、会場の皆さんが知っていたかどうかは定かではありませんが、長い名前からくるドタバタでしっかり笑っていただけました。


トリは明世さんの「親の顔」です。学校を舞台にした、ご存知、立川志の輔師匠の新作落語。テストの問題に対する珍解答や、先生とお父さんの奇妙なやり取りの面白さを、幅広い年齢層の方々に、大いに楽しんでいただけたようです。


落語の後になんとティラノサウルス登場。お子様と記念撮影も行いました。


風邪や他のイベントと重なったとのことで、予定よりお子様の参加が少なかったのですが、お父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃん、みんなに喜んでいただけたようです。またお会いすることを約束して、本日はお開きです。
【錯乱坊双極】

寒河江市元町公民館文化祭での落語会のご報告

本日は寒河江市元町の皆様に、文化祭の催し物の一つとしてお招きいただきました。
こちらへは初めてのお伺いですが、約25名の皆様にたっぷりと笑っていただきましたよ!

【本日の噺家と演目】
・楽笑亭 明世『替り目』
・笑門亭 福来助『道具屋』
・濃紺亭 らん朝『ん廻し』

開口一番は明世さんです。
早めに寒河江に着いたので某有名店でエビ入りワンタンメンを食べようとしましたが、なぜか普通のワンタンメンが来てしまったという明世さん。
何とも災難だったわけですが、噺の中には災難のタネになる酔っ払いが出てくるネタもありまして。
災難といっても大トラが大立ち回り・・・なんて大げさなものではなく、どこのお宅にもいそうでいて、それはそれで迷惑には違いない小市民的な酔っ払い。外で人力の車夫をからかったお次は自分の奥さんに絡みだします。
酔った勢いでなんやかんやと言いますが実のところは・・・
といった所でお後と交代です。

続いては福来助さんです。
こちらも早めに寒河江に着いたのですが、近くまで来てナビがなぜか最後まで案内をしてくれずに道に迷ってしまったそうで、開演時間には間に合ったもののやはり災難だった福来助さん。
物事の準備は大切ですが、いざという時のトラブルほど予想外なものです。
そんな予想外を引き起こすのが落語の中に出てくる与太郎。
叔父さんから引き受けさせられた、にわか仕込みの古道具屋稼業。なぜか客は来るのですが置いてある道具が道具、ましてやそれを売るのが与太郎さんでは商売はうまくいきません。
ある客に目が留まった短刀を売ろうとしますが・・・
サゲの一言でもってお後と交代です。

最後は私、らん朝です。
私は特にトラブルには巻き込まれなかったのですが(面白くなくてスイマセン!)無事是名馬という事で(?)勘弁してください。
〇〇の秋といえば様々ですが、テレビでもスポーツ中継が目白押しという事でスポーツの秋!プロ野球でも日本シリーズに駒を進めた2球団の顔合わせが決まりました。
てなわけでおなじみ野球小咄からの、おなじみ『ん廻し』へ。
今回は初めてお伺いした場所なので普段よりも最後の長台詞を丁寧に申し上げたところ、皆様しっかり聞いていただいた功を奏して拍手を頂戴しました!
嬉しい反応でもってお開きでございます。


上のパンフレットにありますように実に4年ぶりの文化祭、しかも様々な催し物がある中で二日目の最後、つまり大トリにご指名いただきました!!
町内の皆様に楽しんでいただければ幸いです。また、最後は高座の撤収までお手伝いくださいまして誠に恐縮です。
本日はありがとうございました!

【濃紺亭 らん朝】

サロンほほえみでの落語披露

  秋もすっかり深まってきた、10月18日(水)。山形市陣場の田中きみ子さん宅で開かれた「サロンほほえみ~落語会」にお呼ばれし、下記の同世代の二名がお邪魔して来ました。個人宅での落語披露は二人とも初めてでしたが、桐箪笥や屏風が鎮座する落ち着いた和風建築の旧宅と、戦国時代に始まったと言われる伝統芸能の落語との相性は抜群ですね。本日のサロンは、まず午前10時から10時半までが前半の落語披露で、日本茶と和菓子のテイータイムを30分間挟んで、11時から11時半までが後半の落語披露という流れでしたが、ゆったりとした雰囲気の中、約20名のノリのいいお客さんに、当会の落語二席でたっぷりと楽しんでいただきましたよ!!(^^)!

【本日の噺家と演目】
・笑望亭 半 生・・・『たいこ腹』
  中入り(テイータイム)   
・山彦亭 虎之輔・・・『火焔太鼓』

  初っ端は半生さんです。高座に上がるやいなや、明るい笑顔とよどみない語り口のマクラでお客さんの心をつかみます。着流し姿でもあり、聞いていてネタに入ったのか、まだマクラなのか判然としなかったのですが、後で半生さんに、「マクラでは『代書屋』の最初の方を下敷きにした」と聞いて、納得した次第です。今回の高座は、それぞれが30分という持ち時間なので、そんな工夫を仕込んでいたのですね。演目は、今回が本邦初披露の『たいこ腹』。江戸時代、「太鼓持ち」とか「幇間(ほうかん)」、はたまた「男芸者」等と呼ばれていた職業の男と、道楽大好きでやりたい放題の若旦那が織りなす噺で、笑いが巻き起こり、場を温めたところでお後と交代です(^_-)-☆


 
  中入りのテイータイムの後は、虎之輔の登場です。マクラで短い小噺を幾つもかけたのですが、女性が大半の今日のお客様は、大変反応が良く、ここぞというところで笑い声が響きましたよ。そして「伝統芸能である『落語』と『歌舞伎』・『和太鼓』の三つの中で最も古いのは何ですか」と問いかけたところ、大多数の方が正解でした。その流れで、演目の『火焔太鼓』に突入。道具屋の甚平さんが太鼓を背負い、大名屋敷の庭を通るところでは「きれいな庭だなあ。田中さん家の庭みたいだ」とアドリブを入れたところも含め、笑いどころを外さずにしっかりと笑っていただき、無事お開きとなりました( ^)o(^ )

 終演後のあいさつが終わると、主催者の方から「もう少し、何かやってください」とのリクエストをもらい、急遽、虎之輔が「お客様参加型の寅さんのタンカバイフルバージョン」をかけさせてもらいましたが、ここでもお客さんの反応が良く、こちらも楽しく演じることができました。サロンほほえみの皆様、本日はまことにありがとうございました。また、皆様にお会いできることを楽しみにしています。               【山彦亭 虎之輔】

西川町老人クラブまつり


朝は雨もぱらついているかと思いましたが、会場入りをした頃には天気もよくなり、秋晴れという感じになっておりました。本日は西川町の老人クラブまつりが西川交流センターあいべで開催され、楽笑亭明世さん、そして私、錯乱坊双極で2人で落語を披露させていただきました。あいべという会場は大きく立派な会場で、200名くらいが入れるところでした。その会場に160名のお客様。二人の落語をたっぷり楽しんでいただきました。

【本日のプログラム】
〇錯乱坊双極・・・・・・・『堪忍袋』
〇楽笑亭明世・・・・・・・『たちぎれ線香』


開口一番は私の『堪忍袋』。正直高座に上がるまで、別のネタを考えておりましたが、会場が想定より大きく、所作や登場人物のやり取りが大袈裟なこのネタをやることに決めました。まくらからうまいこと笑ってもらい、本編に入って夫婦喧嘩になった時には、大きな笑いをいただくことができました。演者自身も気持ちよく、会場が盛り上がったところで次と交代です。


お次は、明世さんの「たちぎれ線香」です。笑いどころがない人情噺とまくらで歌っていましたが、ちょっとしたくすぐりには、クスクスとお客様も反応し、噺の佳境に入ってしまうと、明世さんの噺に引き込まれ、すっかり聴き入っておりました。会場がしんみりとした雰囲気になったところで、二人の落語もお開きとなりました。

朝早くからの落語会となりましたが、会場には大勢の人が集まり、楽しい会となりました。よく笑いが起きる会場で演者二人ともとてもやりやすく感じた次第です。落語の後は輪投げでお楽しみ。西川の皆様、いい1日を過ごせたのではないでしょうか?また次の機会にお会いしましよう。
【錯乱坊双極】

半郷町内会での落語披露

 朝から秋雨が降りしきり、肌寒かった10月15日(日)。山形市の半郷公民館で開催された「半郷町内会~落語会」にお呼ばれし、お客様になんと『ご夫婦ですか?』と聞かれた山形落語愛好協会の下記のニ名がお邪魔して来ました。同公民館で町内会が開かれるのは、2019年以来四年ぶり、そして当協会による出前落語会は初めてとのことでした。落語の部は午前10時10分にスタート。約40名のお客さんに当会の落語三席で笑って楽しんでいただきましたよ!!(^^)!

【本日の噺家と演目】
・山彦亭 虎之輔・・・『還付金詐欺落語~スーパーマン』
・輪々亭 そらし・・・『締め込み』
・山彦亭 虎之輔・・・『火焔太鼓』

初っ端は虎之輔です。マクラでは、お客様参加型の「寅さんのタンカバイ~フルバージョン」をかけましたが、女性の方も男性の 方もしっかりオチを答えてくれましたよ。特に、「男は度胸で、女は〇〇、坊主は〇〇で、つけものは〇〇」のキョウ三連発のところは三つとも正解が出て、大いに盛り上がりました。その勢いで演目の『還付金詐欺落語~スーパーマン』に突入。こちらでも笑いどころを外さずに笑い声が響いたところで、お後と交代です。(^_-)-☆

続いては、そらしさんの登場です。 マクラでは、「あたし、機械に弱くてよ。虎さんのスマホを使えなくて困っていたら、近くにいたスーパーマンのような男の人が教えてくれて助かりました」と、まさかの演目のリレーで始まりました。そして、泥棒ネタの『締め込み』へ。そらしさんのゆったりとした語り口と、壮絶な夫婦喧嘩を見かねて、思わず泥棒が仲裁に入るという奇想天外な長屋噺が絶妙にマッチして、お客さまは笑ったり、しんみりしたりしながら、噺に聞き入ってましたよ( ^^) _U~~

そしてトリは、虎之輔が務めさせてもらいました。マクラで、短い秋の小噺を幾つかかけると、笑いが巻き起こりましたよ。そして、落語の中でもハッピーエンド感が際立つ演目の『火焔太鼓』に入りました。ここでも、ノリのいいにお客さまにしっかりと笑っていただき、いつもとは違うオチのサゲで、無事お開きとさせていただきました( ^)o(^ )

終演後の芋煮会には、我々噺家二人もお相伴し、芋煮やおにぎりをごちそうになりました。芋煮の汁は甘からずしょっぱからずの味で、具材もじっくりと煮込まれたおいしい芋煮で、お代わりをしていただいた次第です。半郷町内会の皆様、本日はまことにありがとうございました。また、皆様にお目にかかれることを楽しみにしています。         【山彦亭 虎之輔】

薬師町二区福祉落語会のご報告

本日は、毎年お招き頂いております薬師町二区の皆さんに、これまた毎年会場をお借りしている柏山寺さんの本堂にて落語をお楽しみいただきました。
非常に反応の良い約20名のお客様にたっぷり笑っていただきましたよ!!

【本日の噺家と演目】
・遊歩亭 千早『金明竹』
・笑門亭 福来助『千早ふる』
 お仲入り
・濃紺亭 らん朝『ん廻し』

開口一番は千早君です。
実は自身のめくりも手ぬぐいも忘れてきてしまったという千早君、そんなトラブルにもくじけず「あき」らめず一番手を務めます。
道具屋に奉公する、変なところに知恵が回る小僧さん。小言を喰らうもどこ吹く風。道具屋仲間の使いがまくしたてる、分かるようでよく分からない上方の言葉でズラズラ口上を述べられても、それがわからなくても平気の平左。大変なのはおかみさんと御主人。大事な仕事の話に粗相があってはいけないと確認しあうのですが・・・

長台詞がスラスラと出てくるのは日頃の稽古の賜物ですね!サゲの一言でもってお後と交代です。

続いては福来助さんです。
どんな小さな事でもついやってしまいがちなのが、知ったかぶり。見栄を張りたいんじゃない、話の腰を折りたくないだけなんですが、落語の中には妙なところで見栄っ張りな人もいるようで・・・
八五郎の問いに同じ長屋のご隠居、知らないとは言い出せずにその場その場でデタラメを繰り出します。恐ろしい事に意外と意味が通じてしまうところが年の功なのか、どうにか八五郎を丸め込もうとしますが最後の最後に聞かれた問いの答えとは?

じっくりと聴かせる語りっぷりは流石!サゲの一言でもってお仲入りです。

最後はらん朝です。
秋と言えば食欲の秋、今年は会場からすぐ近くの馬見ヶ崎川での芋煮会フェスティバルも通常通り行われ、いつもの山形の秋がやってきました。食べ物の噺と言えば、ということでお馴染み『ん廻し』でございます。
「『ん』が付く言葉を言ってごらん。運が付いて回るようにってんでな、ゲン担ぎだよ」と、言葉遊びのご褒美に木の芽田楽をやろうという大家。ここぞとばかり寄ってたかって木の芽田楽をせしめてやろうという長屋の連中。ついには本当かどうか分からない京都のある男の話になり・・・
サゲの一言でもってお開きでございます。

ようやく秋めいて穏やかな日差しの中で、ゆったりとした時間を落語とともにお付き合いいただきました。
また、それぞれにお茶やお菓子も頂戴いたしました。
企画された福祉協力員の方、会場設営に何かとご協力いただいた御住職、かぶりつきで耳を傾けていただいたお客様に心より感謝申し上げます。
本日はありがとうございました!
【濃紺亭 らん朝】