秋晴れの祭日となった11月4日(日)。鶴岡市鳥居町の正覚寺で開催された法要の後の落語会にお呼ばれし、山形落語愛好協会の下記の三名が落語を披露して来ました。照明をやや落としたおごそかな本堂の雰囲気の中、落語会は14時45分に開演。約20名のお客さんに、当会の落語三席で「笑って楽しんで」いただくことが出来ましたよ!!(^^)!
【本日の噺家と演目】
・猫々亭 美 々・・・『平 林』
・岩下亭 横志麻・・・『桃太郎』
・山彦亭 虎之輔・・・『六尺棒』
開口一番は、地元が鶴岡市の美々さんです。本日も、愛車のバイクで元気に駆けつけてくれました。演目は、前座噺のスタンダートである『平林』。この噺の終盤に向けて、繰り返し出て来るのが「♪たいらばやしか、ひらりんか。いち・はち・じゅうのもーくもく、ひとつとやっつとトッキッキー♪」というリズムが心地いいおなじみの名調子。その名調子で場をしっかりとあたためた後は、「お次はきれいなお姉さんです」と、バトンタッチです(^_-)-☆
続いては、その「きれいなお姉さん(おばさん?)」こと横志麻さんの登場です。演目は『桃太郎』。昔の子どもは天真爛漫で他愛なかった、枕元で、誰もが知っている昔話の「桃太郎」を話してやれば、おとなしく聞いてすやすやと眠ったものだが、現代の子どもはそうはいかない。「昔々っていつ?年代は?年号は?」[あるところってどこ?県名は?」と質問攻めにして、眠るどころではない。はてさて……。横志麻さんは演劇の活動もやっているとのことで、身振り手振りもあざやかに新作落語を演じきって、お後と交代です( ^)o(^ )
そしてトリは、虎之輔が務めさせてもらいました。マクラでは、庄内地方のおいしい食べ物をネタにして「食べ物なぞかけ」をかけました。天然のかき・庄内柿、庄内メロン、麦切り、日本海で捕れた魚と庄内米のベストチョイスであるすしと進みましたが、今日のお客様は大変ノリが良く、一つ終わるたびに、拍手や歓声をいただきましたよ(^_-)-☆その勢いで、なぜか戦時中に禁演落語になった演目の「六尺棒」へ突入。頑固一徹の真面目な父親と、夜遊び・火遊び・遊び放題の道楽息子の丁々発止のやり取りに、会場はおおいに盛り上がり、本日のおひらきを迎えました( ^)o(^ )
終演後、正覚寺のご住職より「コロナ禍の期間は山形落語愛好協会の方々を呼べなかったが、来年以降もこの時期に法要を開催するので、また落語をお願いしたい」という有難い言葉をいただきました。正覚寺の皆様、そしてお客さまの皆様、本日はまことにありがとうございました。また、皆様とお会いできることを楽しみにしています。 【山彦亭 虎之輔】