上山市北町地区いきいきサロン~落語会

 「暑さ寒さも彼岸まで」と言いますが、彼岸も終盤に入った9月25日(日曜)、上山市の北町地区公民館で開催された「北町地区いきいきサロン~落語会」に、山形落語協会の下記の四名がお邪魔して来ました。同公民館での落語会に当会の噺家がお呼ばれするのは、今回が初めてですが、コロナにも負けず、残暑にも負けずに北町公民館にご来場いただいた約15名の皆様に、当会の落語四席でたっぷりとお楽しみいただきましたよ(^_-)-☆

【本日の噺家と演目】
〇浅草亭 恋之介・・・『フルムーン』
〇遊歩亭 千 早・・・『釜どろ』
〇濃紺亭 らん朝・・・『ん廻し』
〇山彦亭 虎之輔・・・『三方一両損』

初っ端は、恋之介さんです。高座に上がるのは、半年ぶりとのことですが、まったくブランクを感じさせず、マクラから飛ばします。「高校の落語会に出演すると、その学校の生徒の偏差値がわかります。よく笑う学校は、偏差値が高いんですよ」とお客さんにプレッシャーをかけながら、次々と小噺を繰り出して沸かせました。そして本日の演目の『フルムーン』に突入。老夫婦が新婚旅行で訪れた地へ再び赴き、当時と同じ旅館に泊まって織りなすやり取りに、笑いが巻き起こりましたよ。(^_-)-☆

続いては、今回がデビューして三度目の高座の千早君です。マクラでは本日の演目につながる天下の大泥棒、石川五右衛門の噺を振ります。五右衛門が釜ゆでの刑に処せられたのは有名ですが、五右衛門の子分たちは、親分の供養と釜ゆでの刑防止のため、日本国中の釜を盗もうと決起したとか。最初に目をつけられたのは、豆腐屋の釜。そこから、演目の『釜どろ』へ入ります。千早君は身振り手振りも生き生きと演じ、くすぐりどころではしっかりと笑いも起こりましたよ(*^_^*)

お中入り」をはさんでの膝代りは、らん朝さんです。まずは、スポーツの秋ということで、今、大活躍中の大谷翔平の話題から、自身も球児だった話へ。そして、自身も含めた当時の球児たちの今昔という自虐的ネタで、爆笑を巻き起こしました。それでは、江戸時代の若者はどうだったかという流れで、演目の『ん廻し』へと進みました。長屋の若者たちが、知恵を絞って言葉遊びをする噺に、お客さんは膝を乗り出して楽しんでいましたよ(^_-)-☆

そしてトリは、ご当地上山市出身の虎之輔が務めさせてもらいました。マクラでは、勉学の秋とスポーツの秋の小噺で、あたたかい拍手をいただきました。そして、義理人情に厚い江戸っ子の噺を振ってから、本題の『三方一両損』へと流れました。宵越しの金は持たない江戸っ子の心意気と、江戸南町奉行所の大岡越前守の鮮やかなお裁き。江戸時代にタイムスリップして、大いに楽しんでいただいたのではないでしょうか。笑いどころではしっかり笑いも巻き起こり、無事、お開きを迎えました( ^)o(^ )

上山市北町地区公民館へご来場された皆様、そして役員の皆様、本日は、まことにありがとうございました。みなさまと再びお目にかかることを、出演者一同、楽しみにしています。    【山彦亭 虎之輔】

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