蔵王上野いきいきサロン~落語会

梅雨入りが近づいて来た、6月9日金曜日の昼下がり。山形市蔵王上野の上野ふれあいプラザで開催された「蔵王上野いきいきサロン~落語会」に、山形落語愛好協会の楽笑亭明世さんと、私、山彦亭虎之輔がお邪魔して来ました。同プラザでの落語会に当会の噺家が出演するのは、2015年7月に4人の噺家がお伺いして以来七年ぶり。諸事情のため、今回は二人で二席ずつの90分という形になりましたが、蔵王上野町内会の15名のお客さんに、当会の落語四席で、笑って楽しんで、心も健康になっていただくことが出来ましたよ!!(^^)!

【本日の噺家と演目】
・楽笑亭 明世・・・・『熊の皮』
・山彦亭 虎之輔・・・『還付金詐欺落語~スーパーマン』
    仲入り
・楽笑亭 明世・・・・『立ち切れ線香』
・山彦亭 虎之輔・・・『三方一両損』

 初っ端(しょっぱな)は明世さんです。体育館のように大きな会場をものともせず、マクラで「明世」という名前にまつわる話から小噺を振り、しっかりと場を温めてくれました。そして、演目の「熊の皮」へ。早く仕事を済ませた甚兵衛さんが長屋に帰ると、おかみさんから次々と用事を頼まれます。旦那を尻に敷くおかみさんと、とぼけた味わいの甚兵衛さんのやり取りにしっかりと笑ってもらい、お後と交代です(^_-)-☆

 続いては、虎之輔です。マクラでは、「寅年は寅(虎)さんの年」ということで「男はつらいよ」シリーズの話題に。そこから、お客様参加型のタンカバイ披露➡実際のテキヤ稼業➡全国行脚の泥棒➡うそ電話詐欺と進んで、本日の演目「還付金詐欺落語~スーパーマン」に突入です。コロナ禍の今も絶えない特殊詐欺を題材にした噺ですが、紳士然とした詐欺師と、とぼけた味わいのおばあちゃんとの電話のやり取りのところで、たくさんの笑いを頂戴しましたよ( ^^) _U~~

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仲入りをはさんで、再び明世さんの登場です。演目は、人情噺の「立ち切れ線香」。かつて芸者への花代(支払い)を時間で換算するために、線香が燃えた長さを測っていたとか。最後には、その線香につながる切ない悲恋の噺で、25分強の長編ネタですが、かつて関西で暮らしていたという明世さんお得意の関西弁で、しっとりと聞かせてくれました。(^^)/

そして、トリは虎之輔が務めさせてもらいました。演目は、威勢はいいが、無欲な職人の江戸っ子二人を、「大岡裁き」でおなじみの江戸南町奉行所の大岡越前守が巧みに裁く『三方一両損』。みなさん、大ネタの演目にしっかりと聞き入り、笑いどころでは「マスクの中は、笑顔満面」の体(てい)。無事、本日のお開きとなりました。 ^^) _旦~~

 終演後、スタッフの皆様に玄関口までお見送りをしていただき、「また、お出でください」と嬉しいお言葉を頂きました。蔵王上野いきいきサロンのスタッフの皆様、そして会員の皆様、本日はまことにありがとうございました。また、皆様にお会いできることを心から楽しみにしています。  【山彦亭 虎之輔】

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