第二回 ひびきおきらく寄席のご報告


敬老の日でありました9月18日、庄内響ホールにて「第二回ひびきおきらく寄席」が開かれました。昨年に引き続いてsupported by 山形落語愛好協会での開催です。午前中にお邪魔した猿田町敬老会さまに引き続き、錯乱坊双極さんと、遊歩亭千早くん、闘球亭丘割の大学生コンビの三名でお送りいたしました。勢いたっぷり、パワフルな一時間少々の会になりました…!


たいへん立派な会場です。これはすごい……。ありがたいことにポスターまで…!!

【本日のプログラム】
〇錯乱坊双極・・・・『堪忍袋』
〇遊歩亭千早・・・・『転失気』
〇闘球亭丘割・・・・『たいこ腹』


初っ端は当会随一の本格派、錯乱坊双極さんの「堪忍袋」で、にぎやかな鉄板ネタです。重厚な演技で引き込み、だんだんとナンセンスさが際立つ展開へ観客を引き込んでいきます。こちら、ガヤガヤとした演目ですが夫婦のお話でもあります。「喧嘩するほど仲がいい」という温かみも感じさせる一席でした。どこかファンタジーな展開ですが、馬鹿馬鹿しさにくるんで説得力を持たせるのは本格派の巧さあってこそですね。会場中に響くエネルギッシュな開口一番でお次の千早くんへ。


続いて登場したのは今回の大学生1号、遊歩亭千早くんです。大学生らしい実感たっぷりのマクラに続いて披露された演目は「転失気」で、こちらも千早くんの鉄板です。千早くんの「転失気」の聴きどころについて、個人的には、千早くんらしい愛にあふれた子供観が小僧珍念の演じ方にしっかり投影されている点にあると思います。そのうえ今回の転失気は客イジリも交えた大爆笑の一席!温かいお客様に恵まれ「いつもより張り切った」とのこと。この好青年が笑いに貪欲なんだから心憎い話です。マクラでは私も軽くイジって頂きましたね……、心憎い話です。客席を巻き込みつつ繰り出されるギャグの連続、愛嬌たっぷりの高座で大いに会場を沸かせて、次に交代!


トリは大学生2号、闘球亭丘割で「たいこ腹」でした。お客様の前で披露するのは初めてで少々緊張しておりましたが、前の二人と同様、のびのびと元気に務めさせていただきました。平然とぶっ飛んだ若旦那と軽薄で不憫な太鼓持ち一八のお話です。二人のキャラ、特異な関係性が可笑しい話で、カラッと明るいブラックジョークです。若旦那に振り回されてひどい目に遭っていく一八の様子に笑っていただき、夫婦喧嘩→屁→太鼓持ちと非常ににぎやか(?)となったこの会も終演です。

ひびきおきらく寄席は昨年に引き続いて二回目の開催でした。終演後にはお客様からお褒めの言葉をいただき、演者一同非常に充実した一日になりました。また、大変素敵な会場で落語をする機会に恵まれ、喜びを噛みしめているところです(大学生も年長者もすっかりはしゃいでましたね……!たくさん写真撮りました)。「来年もひびきおきらく寄席に出れたらいいな」と、この会が恒例になること、ますます楽しい会になることを祈り、会場を後にいたしました。改めて、温かいお客様、素敵な会を作っていただいたスタッフの皆様に心より御礼申し上げます。どうもありがとうございました!

【闘球亭丘割】

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