やまらく亭怪談噺の会


7/29(土)に山形落語愛好協会の企画落語会第一弾、「やまらく亭怪談噺の会」を開催しました。普段の出前寄席や山形落語まつりではできないようなネタをかけてみようという試みです。今回は落語の怪談噺に加え山形在住の怪談作家、黒木あるじ先生著作の「山形怪談」の朗読もございました。事前のお知らせが7/1(土)の山形落語まつりくらいになってしまいましたが、うだるような暑さの中、約20名のお客様に不思議な話から因縁話までたっぷりとお聴きいただきましたよ!

【噺家と演目】
・たけのこ亭 きの子『一眼国』
・濃紺亭 らん朝『カレーなるカイダン』『もう半分』
・笑風亭 間助『山形怪談朗読(ツマジロ、モリノヤマ、ゆきをんな)』
・石々亭 註馬『死神』


開口一番は、きの子さんで『一眼国』です。
今回の怪談噺の会をやりたいと企画を提案してくれたのがきの子さん、噺の方でも一つ目ばかりの世界に迷い込んだ男の様を活き活きと描いてくれました。日常のスキマにフッと入り込んでしまった非日常の噺でもってお後と交代です。


続いては、らん朝です。
マクラ代わりにごく短い、どこかで聞いたことのあるような口調のミニ怪談『カレーなるカイダン』と、落語は『もう半分』でお付き合いいただきました。
『もう半分』は五街道雲助師匠の型で途中芝居掛かりになる所もやらせていただきました。怪異そのものよりも本当に怖いのは人の業という、出前寄席ではできない噺の供養の場でもありました。


仲入り後は間助さんで「山形怪談」の朗読です。
今回は『ツマジロ』『モリノヤマ』『ゆきをんな』の3遍。
話の最中にBGMをかけたり、話の終わりに効果音を入れたりと、今回の会では最もチャレンジした企画でした。
こちらも反応は上々でしたので朗読は続けていきたいですね。


トリは註馬さんで『死神』です。
こちらも出前寄席では尺や内容の都合でなかなかかけられない噺です。
普段からホンワカとした口調の註馬さんが、真に迫った死神の声を出すと印象がガラリと変わりますね。定番の「アジャラカモクレン○○○」の呪文は分かる人には分かる文言でしたが、お客様のほとんどが分かっていたという‥
最後はロウソクの炎をフーッと吹き消したところで舞台照明を暗転させて男がバタリ、でお開きです。

最後にアンケートのお願いと、月イチで売出し中の若手プロを招いての「やまらく亭プロの会」の告知をいたしました。8/12(土)はテレビでもお馴染みの立川志らく師匠のお弟子さん、立川志らぴーさんの落語会です。他の会もご予約絶賛承り中です!
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やまらく亭

アンケートもお褒めの言葉をたくさん頂戴いたしました。これからも会を企画し、山形にさらなる落語の輪を広げたいと思います。本日はありがとうございました!

【濃紺亭 らん朝】

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