鶴岡市渡前地区落語会

日一日と春めいてきた3月5日(日曜日)。鶴岡市の渡前地区地域活動センターで開催された落語会にお呼ばれし、山形落語愛好協会の錯乱坊双極さんと、私、山彦亭虎之輔がお邪魔して来ました。当協会の噺家が同公民館のイベントで落語を披露させてもらうのは、2018年以来5年ぶりのことです。
今回の落語会は同地域活動センターが企画し、地域の住民の参加を募った行事で、会場にお集まりの小学生から高齢者まで幅広い年齢層の約40名の皆様に、当会の落語四席でたっぷりと笑っていただきましたよ(^^)/

【本日の噺家と演目】
〇錯乱坊 双 極・・・『平林』
〇山彦亭 虎之輔・・・『時そば~アレンジバージョン』
    中入り
〇山彦亭 虎之輔・・・『六尺棒』
〇錯乱坊 双 極・・・『蜘蛛駕籠』

初っ端は、双極さんです。最初のあいさつで、虎之輔が「笑うと長生きすることが医学的にも証明されているので、皆さん大いに笑ってください」と呼びかけたのを受け、「笑うと長生きするなんて、そんな生易しいものじゃないんですよ。笑わないと早死にします。みなさん、早死にしてもいいんですか。さあ、笑う練習をしましょう」と強引にプレッシャーをかけ(笑)ながら、次々に小噺を振っていきます。笑い声が巻き上がり、場がしっかり温まったところで、演目の『平林』へ。「🎵たいらばやしか、ひらりんか。いちはちじゅうのもーくもく、ひとつとやっつとトッキッキー🎵」おなじみ、名調子のリズムが心地いい前座噺で会場はさらにヒートアップして、お後と交代です。(^_-)-☆

続いては、虎之輔です。マクラでは、庄内地方のおいしい食べ物をネタにして「食べ物なぞかけ」をかけました。天然のかき・庄内柿、庄内メロン、麦切り、日本海で捕れた魚と庄内米のベストチョイスであるすしと進みましたが、今日のお客様は大変ノリが良く、一つ終わるたびに、拍手や歓声をいただきましたよ(^_-)-☆その勢いで、演目へ突入。本日の演目『時そば』は、前半が古典落語で後半が新作落語という虎之輔のアレンジバージョンですが、お客様に笑いどころを外さずに笑ってもらいましたよ( ^^) _U~~、

中入りをはさんで、再び虎之輔が務めます。改めての自己紹介で、「虎さん」から「寅さん」の話へ。そこから、お客様参加型の「寅さんのタンカバイ」に進みました。噺家がオチを言う矢先に、お客様にオチを敢えて答えてもらい、答えが出ると私がジェスチャーでリアクションを返す流れですが、正解率の高さは、はなまる💮でした。今回のお客様は女性が多かったのですが、女性の方が言いにくい答えのところもすんなりと出て、会場は大いに盛り上がりました。その勢いで、なぜか戦時中に禁演落語になった「六尺棒」へ。頑固一徹の真面目な父親と、遊び人の息子の丁々発止の馬鹿々々しいやり取りが楽しい一席で、会場は再び温まりましたよ(^^♪)

そして、トリは再び登場の双極さんで、演目は『蜘蛛駕籠』です。駕籠とは、人を乗せて人力で運ぶ乗り物で江戸時代まではよく使われていました。街なかで客引きをする駕籠屋を、蜘蛛が網を張って獲物を狙う様子と重ねて「雲助」と言ったのですが、蜘蛛駕籠とは、はてさて。双極さんのパワフルな進め方に引き寄せられ、ワクワクしたり、ハラハラしたり、大笑いしたりして、お開きとなりました!(^^)!

最後のあいさつの後は、代表の方から、お礼の言葉とおみやげの品(菓子セット)を頂戴しました。鶴岡市渡前地区の皆様、またお会いかかることを楽しみにしています。本日は誠にありがとうございました。  【山彦亭 虎之輔】

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