山元地区新春懇話会での落語披露

 新年最初の三連休の中日である1月8日(日曜日)。上山市山元村にある山元地区公民館で開催された「山元地区新春懇話会」にお呼ばれし、山形落語愛好協会の錯乱坊双極さんと、私、山彦亭虎之輔がお邪魔して来ました。当協会の噺家が同公民館のイベントで落語を披露させてもらうのは、昨年11月の「山元地区感謝祭」に続いて二度目になります。
 今回のイベントは同地区の地区会長が一同に会する新春の恒例行事で、午前10時に始まりました。最初に上山市長、県議会議員(上山市選挙区)、上山市市会議員(山元村出身)、山元地区会長の四名の方のあいさつがあり、噺家二名も拝聴した次第です。そして、午前10時40分に落語の部スタートです。同公民館の職員の方以外は、オール男性の約20名の皆様に、当会の落語でたっぷりと初笑いをしていただきましたよ(^^)/

【本日の噺家と演目】
〇錯乱坊 双 極・・・『浮世床』
〇山彦亭 虎之輔・・・『六尺棒』

 初っ端は、双極さんです。最初のあいさつで、虎之輔が「みなさん、笑うことは健康にいいので大いに笑ってください」と呼びかけたのを受けて、「笑わないと長生きできないことが、医学的に証明されているんですよ。早死にしてもいいんですか。さあ、笑う練習をしましょう」と半分プレッシャーをかけ(笑)ながら、小噺を次々に振っていきます。すると、効果てきめん。笑い声があちこちから聞こえ、場がしっかりあたたまりましたね。そして、演目の『浮世床』に突入。浮世床とは、江戸時代の髪結床(現代の床屋)で、町内の若い衆の寄り合いの場所になっていた場所ですが、そこで繰り広げられるなんとも珍妙な会話に、会場はさらにヒートアップして、お後と交代です(^_-)-☆

 トリは、虎之輔が務めさせてもらいました。開口一番、「我々天狗連の噺家は自分で高座名を決めますが、山彦亭の『やまびこ』とは何を表していると思いますか。山元地区のみなさんならピンと来ると思いますが」と問いかけました。「実は、私は元高校の国語教師で『生活綴方』を高校作文教育の土台になるものと認識し、生活綴方に根差した小論文指導を実践していました。その気概を込め『生活綴方』を象徴する「山びこ学校」を名前に入れたのです」と話すと、「おー」という声も聞こえたし、笑顔のあたたかい空気も流れ、嬉しくなりました。
 そして、今は上山市の観光ボランティアも務めている話題から、お客様参加型の「寅さんのタンカバイ」に進みました。噺家がオチを言う矢先に、お客さんにオチを敢えて答えてもらい、答えが出ると私がジェスチャーでリアクションを返す流れなのですが……。結果は、はなまる💮でした。ふだん答えが出にくいところもサラリと出て、会場は大いに盛り上がりましたよ。その勢いで、演目の「六尺棒」へ。ああ言えば、こう言う丁々発止の親子喧嘩の噺でお開きとさせてもらいました(^^♪)

 最後のあいさつの後は、代表の方から、お礼の言葉を頂戴しました。また、おみやげにおめでたい紅白のあんぴんもちもいただきました。山元地区の皆様、またお目にかかることを楽しみにしています。本日は誠にありがとうございました。  
【山彦亭 虎之輔】

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