はこべの会学習会~落語会<その2>

本日は2月22日(火)に引き続き、上山市中部公民館のホールにて開催された「はこべの会学習会~落語会」に下記の三人でお邪魔してきました。大雪で足元のおぼつかない中、ご来場いただいた約15名の皆様に、本日も当会の落語三席で存分にお楽しみいただきましたよ(^_-)-☆

【本日の噺家と演目】
〇楽笑亭 明 世・・・『親の顔』
〇笑望亭 半 生・・・『代書屋』
〇山彦亭 虎之輔・・・『六尺棒』

開口一番は明世さんです。明世さんは、古典落語の滑稽噺や人情噺、さらに新作落語や創作落語(なんと山形落語愛好協会を舞台にしたネタもあります)と持ちネタが豊富ですが、その中から今回、彼が選んだ演目は、新作落語の『親の顔』です。「親ばかチャンリン、そばやのふうりん」と言われるように、昔から親ばかはいますが、この噺の主人公、八五郎の親ばかぶりはけた外れです。三者面談で呼ばれた八五郎に担任の先生から渡された、息子金太のテストの点数は5点。金太の珍回答に乗っかる八五郎と、それに翻弄される先生の掛け合いが楽しい笑いどころ満載の噺で、会場をしっかりとあたためて、お後と交代です(^_-)-☆

続いては、半生さんの登場です。マクラでは、なんと昨日勃発した「ロシア、ウクライナに侵略」というあつあつのニュースに言及。「人の家に土足で入ってはいけない。土足で入っていいのは、サンタクロースだけ。ロシアの未来は、ウー、暗いなあ(ウクライナ)。プーチンは地獄に落ちる」。すると、会場に拍手が巻き起こったのです。昨日からのこの衝撃的なニュースに驚き、ロシアやプーチンに憤りを感じた人が多かったはず。半生さんの時事ネタに、お客さまは「よくぞ言った」と溜飲を下げたのではないでしょうか。これぞ落語、これぞ大衆芸能。
そして、演目はネタおろしの『代書屋』。この演目は『道具屋』や『道灌』同様、いくつかの小噺が合成された構成の落語ですが、彼はなんと、当協会のさと吉代表が登場する創作ネタも挿入。半生オリジナルの演目は、会場をさらにあたためてくれましたv(^^)

トリは、地元上山市出身の虎之輔が務めさせてもらいました。マクラでは、上山市の観光ボランティアガイドも務めている虎之輔が、お客さんを「上山市の城下町散策コース」のまち歩きにご案内。最上三十三番札所で、寅さん映画のロケ地でもある「観音寺(かんのんじ)」では、寅さんのタンカバイをフルバージョンで披露しました。そして、「寅年は寅さん」ということで、今年フランスのパリ日本文化会館で「男はつらいよ」全50作が上映されていることを紹介。「山形落語愛好協会の虎之輔も、寅年の今年、大いに頑張ります」と決意表明したところ、会場から大きなあたたかい拍手をいただきました。
その勢いで、演目の『六尺棒』に突入。実は、頑固おやじと道楽息子の壮絶な親子喧嘩の中に、寅さんのタンカバイをさりげなく挿入しているのですが、そのあたりもしっかり聴いてもらえたようです。そして、笑いどころでは大いに笑っていただき、無事お開きとさせてもらいました。 ^^) _旦~~

最後のあいさつの後、中部公民館の事務長より、「新年度も、山形落語協会の落語会を『はこべの会』の企画に予定しています」という嬉しいお言葉をいただきました。はこべの会の皆様、中部公民館の皆様、またお目にかかることを楽しみにしています。本日はまことにありがとうございました。 【山彦亭 虎之輔】

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