23日は山形市志戸田にあるグループホーム｢ねむの家金井｣にお邪魔して落語会を開催いたしました。以前、ある地域の出前寄席においでの方が、｢ぜひうちの施設にも来てほしい｣と声を掛けて下さって実現した落語会です。このような形で輪が広がっていくのはとても嬉しいですね。
グループホームでは、認知症のお年寄りがサポートを受けながら自立した共同生活を送っており、この施設の定員は18人とのことです。普段はダイニングテーブルを置いているスペースに高座を設け、いよいよ落語会の開演です。

【本日の根多帳】
○ペーパーちゃんとわがままな王様　　天空亭魚々太郎
○桃太郎　　　　　　　　　　　　　　石々亭註馬
○カラオケ病院　　　　　　　　　　　石々亭註馬
○寿限無　　　　　　　　　　　　　　石々亭註馬

魚々太郎・註馬の出前寄席が続きますが、毎回違った雰囲気になるのでおもしろいものです。今回は、日曜日とは逆の順序で高座に上がり、ご機嫌を伺いました。

魚々太郎さんの根多は落語ではないのですが、新聞紙１枚が姿を変えながら１つの物語ができあがるもので、関西地区のある筋の人たちは知っているものだそうです。しっかりとオチがあり、大阪繁昌亭で見た立体紙芝居や、今は亡き早野凡平先生を髣髴とさせるものがありました。

代わって高座に上がったのは註馬。ついつい｢アンコール！｣の声に甘えてしまい、３席も喋ってしまいました。入所者の皆様は状態も様々で、終始にぎやかに反応してくれた方もいれば、途中で疲れてしまった方も…それでも、総じて喜んでくれた皆様が多く、｢また来てね｣という声もいくつも頂くことができました。終演後に結構なお土産まで頂戴してしまい、こちらの方が恐縮してしまいました。
機会があればぜひお邪魔させていただければと思っております。
【石々亭註馬】