７月30日、梅雨明けのうだるような暑さの中、ソーレホーム城南さんからお招きいただき、落語会を開催いたしました。こちらの施設には様々な方々が訪れているとのことですが、落語会は初めてということです。今回は虎之輔、熊水、註馬という中学生からベテラン(?)までの３人でお邪魔しましたが、くしくも３人とも高座名に動物が入っています。このような落語会が初めてというメンバーもおり、当会にとっても１つの節目、記念となる落語会だったと思います。虎之輔さんのベテランの味わい、若さあふれる新感覚の熊水ちゃん、そして喋っている期間だけは長いわたくし註馬と、バラエティに富んだ会となりました。

【本日の根多帳】
○時そば　　　　山彦亭虎之輔
○寿限無　　　　宝笑亭熊水
○堪忍袋　　　　石々亭註馬

　虎之輔さんの｢時そば｣（叩き売り口上付き）は皆さんにとってお馴染みの根多で、安心して落語の世界に入っていただけたのではと思います。熊水ちゃんの｢寿限無｣もお馴染みの根多ですが、こちらは歌って踊れる女子中学生落語家の本領発揮(!)、オリジナルの演出で皆様方に大喜びしていただきました。一方で、私の｢堪忍袋｣は初めて聴いた方ばかりだったと思いますが、ありえないものの存在を感じながら、楽しんでいただけたのではと思います。昨年11月以来、久しぶりに掛けてみたのですが、新しい発見があるものです。
　今回は利用者のお年寄りと職員を合わせて30人ほどの皆様を前にご機嫌を伺いました。職員の皆様の支えもあり、楽しんでいただけたのを感じました。特に熊水ちゃんの人気が絶大で、終演後に利用者の方からプレゼントを頂戴したほどです。｢ぜひ次回も｣というありがたい声もいただきました。その時にはさらに喜んでいただけるよう、精進して参ります。
【石々亭註馬】