南沼原コミュニティセンター年忘れ落語会のご報告

毎年、暮れの足音が近づいてくると私共は南沼原へとお伺いします。
今年も南沼原コミュニティセンターにて行われました「年忘れ落語会」に山形落語愛好協会を呼んでいただきました!
今年は4名の噺家でもって、120分と持ち時間もたっぷり!
30名以上のお客様に一足早い笑い納め(?)をしていただきましたよ!

◆本日の噺家と演目◆
・濃紺亭 らん朝・・『ん廻し』
・頭垂亭 稲穂・・・『二番煎じ』
 お仲入り
・如月家 道楽・・・『耳なし芳一』(講談)
・笑風亭 間助・・・『初天神』

開口一番は、らん朝が『ん廻し』でご機嫌を伺いました。実は数日前にお腹を壊してしまい出演できるか怪しかったのですが、どうにか持ち直すことができました。場所が場所だけに「ハラハラ」、なんてシャレに早くも笑いが起こり長年お伺いしている会場のお客様は本当に温かい、と改めてありがたく感じながら本題へ。
縁起担ぎで言葉の中に「ん」が付いた数だけ木の芽田楽を貰えるという大家さんの趣向に、店子たちはあれやこれやと言葉を畳みかけます。ついには怪文書のような文言まで飛び出す始末。その謎解きも終わり、はたして木の芽田楽の数は?・・・といったところでお後と交代です。

続いては、稲穂さんの『二番煎じ』です。冬に気を付けたいのは病気もそうですが火事も怖いところ。「地震、雷、火事、親父」なんて言葉は廃れてしまっても災害の怖さと、その用心の大切さは今も昔も変わりません。
消防署も消火器もない江戸の世では、旦那衆が火の用心の夜回りに。長靴もカイロもない冬場の夜回りはそれはそれは堪えたそうで・・・
そこに無精者や知恵者が出てくるのが落語の世界。寒風吹きすさぶ中でどうにも締まらない夜回りと番屋に籠ってからの酒盛り、そして宴もたけなわの所に訪れるのは・・・冬ならではの噺にお客様をグイグイと引き込んでいく稲穂さん、まるで噺の中から抜け出たような出来でした。(らん朝の音響機材トラブルを稲穂さんからフォローしてもらいました。ありがとうございますm(_ _)m)
この後、お仲入りでございます。

お仲入りの後は趣を変えまして道楽さんの講談『耳なし芳一』です。
出囃子に朝ドラの『ばけばけ』のテーマをかけながら高座へ。さっそく怪談の世界へ、と思いきや、ずいぶん伸ばした白いヒゲの訳を。当会での落語・講談以外でも様々な活動をしている道楽さん。この度、役者として舞台へ上がる、その一環としてなんだそうで。私はてっきりお孫さんのサンタクロースを引き受けたんだとばかり思っていました(笑)
噺家の時知らず、なんてなことを言いますが道楽さんがひとたび張扇でもってバシンと音を立て『平家物語』の祇園精舎のくだりを口にすれば、そこはもう怪しく不可思議な怪談の世界。琵琶の達者が仇となり平家の亡霊に目を付けられる芳一、このままでは命が危ういと寺の和尚が施した魔除けの隙がかえって因果となり果てる・・・お馴染みの話でもってお後と交代です。

トリは間助さんで『初天神』です。
本来なら錯乱坊双極さんが出演予定でしたが(出演者の写真と紹介文が載っているプログラムをスタッフの方が作ってくれていました。細やかな配慮が長年地域の皆様に御贔屓にしていただいていると実感しました)前日から体調不良のため欠席、急遽代打で打ち出でたるは風間大明神、もとい、顧問の間助さん。
南沼原もそうですが、地域の話題として挙がるクマ、イノシシ、そこから自分が飼っているマイクロブタ(もはやマイクロと言えるのか、という育ちっぷりだそうで)などの話題をマクラに振って、雪も降ったことですし、と季節の噺に入ります。
年が改まれば何かと初づくし、今年最初のお参りだから初天神。新しく羽織を誂えた男とその子供の、親子ならではの愉快かつほのぼのとしたやりとりはご近所の垣根が低かった時代を覗いたような賑やかさ。子供のペースに乗せれらてしまい、それがいつのまにか父親の方が子供のようになってしまうという微笑ましい一席でもってお開きとなりました。

雪も風もなくお天気に恵まれたこの日に多くの方に笑ってもらうことができました。
残り少ない今年が、また、来年が皆様にとって良いものでありますように、と願いを込めてご報告の締めとさせていただきます。
来年もまたよろしくお願いします!ありがとうございました!
【濃紺亭 らん朝】

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