
本日は南町町内会の企画にお招きいただき、当会より噺家3名、計4席の演目を披露してまいりました!
会場がリフォーム工事中の民家という初めてのケースでしたが、約20名ほどの暖かいお客様に来ていただき、大いに笑っていただけました!
【本日の演目】
・遊歩亭千早 『一目上がり』
・如月家道楽 『熊の皮』
~仲入り~
・遊歩亭千早 『反対俥』
・参遊亭遊笑 『火焔太鼓』

初っ端出て参りましたのは、千早です。小ボケを入れながら顔と名前を覚えていただき、流れでしれっと噺に入りました。この導入を如何に自然にできるかが演者としての小慣れ感に繋がると思ってるので、まだまだ余地があるなという塩梅です。選んだ噺は「一目上がり」。解説調のセリフが多いため、説教くさくなりがちな噺ですが、一言一言感心しながら聞いていただけているのを感じました。それでいてギャグは一つも溢さずに笑ってくださるという良いお客さんっぷり。客席を楽しませるつもりが、こちらの方が気持ちよくなってしまったところでお後と交代です。

お次は道楽さんです。客席参加型のコールアンドレスポンスで、盛大な「髪ング・アウト」をかまされておりました。熱狂するフロア。マクラでは、時事問題に触れたと思えば今度はフリップを使ってみたり。笑いをとるためなら手段は選ばない、といったところでしょうか。実際に客席は大盛り上がり。落語のレギュレーション違反(?)はここに極まっていたようです。精巧に組み立てられたマクラからスムーズに導入されたのは「熊の皮」。マクラで仄めかされていた伏線が後半に効いてくるという、最後まで笑いたっぷりの芸でもって、一旦休憩です。

仲入りを挟み、クイツキで出てきたのはまたまた千早です。普通なら「また出てきたのか小僧」と思われそうなところですが、待ってましたと言わんばかりの拍手で出迎えていただきました。時間調整のための枠なのでマクラもそこそこに、最近練習中の「反対俥」をコンパクトにかけてみました。アクロバティックかつダジャレも多いこの作品。控えめに言って非常にウケました。味を占めたので、今後もかけていきます。拙いネタ下ろしを支えてくださった皆様ありがとうございました。

さて、トリは虎之輔さん改め、「参遊亭遊笑」さん。なんでも東京でプロの噺家さんから稽古をつけてもらい、認定試験に合格した記念にいただかれた高座名とのことですが、この名義での出演は今回が初。ご本人としても節目となる今回、選ばれた演目はお得意の大ネタ「火焔太鼓」。本格派の古典と聞くとつい肩肘を張ってしまいますが、彼の高座は違います。柔和な雰囲気で謎かけを楽しんだり、雑学を披露したりと、授業スタイルのアイスブレイクで和やかに進行していきます。演者本人のキャラクターが魅力的だからこそ、お客様もくつろぎながら物語に没頭できていたようでした。納得感のあるオチで綺麗にまとめて、終演のご挨拶です。
中入り休憩時の冷たいお茶や、終演後のお菓子など、主催の方から最高のおもてなしをしていただきました。また、広さも人数も、お客様のノリさえも、演者目線で最高にやりやすい会場でした。また呼んでいただたら嬉しいです。
今回は本当にありがとうございました。また機会があればよろしくお願いします!
【文 遊歩亭千早】