薬師町二区福祉落語会のご報告

本日は、毎年お招き頂いております薬師町二区の皆さんに、これまた毎年会場をお借りしている柏山寺さんの本堂にて落語をお楽しみいただきました。
非常に反応の良い約20名のお客様にたっぷり笑っていただきましたよ!!

【本日の噺家と演目】
・遊歩亭 千早『金明竹』
・笑門亭 福来助『千早ふる』
 お仲入り
・濃紺亭 らん朝『ん廻し』

開口一番は千早君です。
実は自身のめくりも手ぬぐいも忘れてきてしまったという千早君、そんなトラブルにもくじけず「あき」らめず一番手を務めます。
道具屋に奉公する、変なところに知恵が回る小僧さん。小言を喰らうもどこ吹く風。道具屋仲間の使いがまくしたてる、分かるようでよく分からない上方の言葉でズラズラ口上を述べられても、それがわからなくても平気の平左。大変なのはおかみさんと御主人。大事な仕事の話に粗相があってはいけないと確認しあうのですが・・・

長台詞がスラスラと出てくるのは日頃の稽古の賜物ですね!サゲの一言でもってお後と交代です。

続いては福来助さんです。
どんな小さな事でもついやってしまいがちなのが、知ったかぶり。見栄を張りたいんじゃない、話の腰を折りたくないだけなんですが、落語の中には妙なところで見栄っ張りな人もいるようで・・・
八五郎の問いに同じ長屋のご隠居、知らないとは言い出せずにその場その場でデタラメを繰り出します。恐ろしい事に意外と意味が通じてしまうところが年の功なのか、どうにか八五郎を丸め込もうとしますが最後の最後に聞かれた問いの答えとは?

じっくりと聴かせる語りっぷりは流石!サゲの一言でもってお仲入りです。

最後はらん朝です。
秋と言えば食欲の秋、今年は会場からすぐ近くの馬見ヶ崎川での芋煮会フェスティバルも通常通り行われ、いつもの山形の秋がやってきました。食べ物の噺と言えば、ということでお馴染み『ん廻し』でございます。
「『ん』が付く言葉を言ってごらん。運が付いて回るようにってんでな、ゲン担ぎだよ」と、言葉遊びのご褒美に木の芽田楽をやろうという大家。ここぞとばかり寄ってたかって木の芽田楽をせしめてやろうという長屋の連中。ついには本当かどうか分からない京都のある男の話になり・・・
サゲの一言でもってお開きでございます。

ようやく秋めいて穏やかな日差しの中で、ゆったりとした時間を落語とともにお付き合いいただきました。
また、それぞれにお茶やお菓子も頂戴いたしました。
企画された福祉協力員の方、会場設営に何かとご協力いただいた御住職、かぶりつきで耳を傾けていただいたお客様に心より感謝申し上げます。
本日はありがとうございました!
【濃紺亭 らん朝】

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