大野目第二町内会での落語披露

朝夕の冷え込みがめっきり厳しくなってきた、10月8日(日)。山形市の大野目集会所で開催された「大野目第二町内会~落語会」にお呼ばれし、山形落語愛好協会の下記の三名がお邪魔して来ました。同集会所で町内会が開かれるのは、2019年以来、四年ぶりとのことでした。落語の部は午後11時にスタートし、和気あいあいとした雰囲気の中、約30名のお客さんに当会の落語二席と講談一席で楽しんでいただきましたよ!!(^^)!

【本日の噺家と演目】
・遊歩亭 千 早・・・『寿限無』
・如月家 道 楽・・・『耳なし芳一』(講談)
・山彦亭 虎之輔・・・『火焔太鼓』

開口一番は千早君です。マクラでは、御年19歳の若さをしっかりとアピールし、自分がいかに女の子にもてるかのエピソードを、シレッとしたポーカーフェイスでこれでもかと並べ立てます。それが本当にあった自慢話なのか、本人の願望を語っただけのジョークなのか、聞き手にはっきりとつかませないまま、演目の『寿限無』に突入です。本日がネタ下ろしとのことでしたが、この前座噺の要(かなめ)である長い長い名前の言い立てを見事に演じ、お客さまはすっかり引き込まれていましたよ。場をしっかりと温めて、お後と交代です。(^_-)-☆

続いては、道楽さんの登場です。 高座に釈台や張扇(はりせん)、さらに小道具の灯明が持ち込まれ、高座は一気に講談モードへと様変わりです。時折り釈台を張扇で叩きながら、朗々と語られる講談の演目は「怪談 耳なし芳一」。舞台は1185年に平家が壇ノ浦(山口県下関市)で源氏に敗れて滅亡し、入水した安徳天皇が祭られている赤間神宮。平家の怨霊に取りつかれ、夜ごと「平家物語」を語り聞かせる盲目の琵琶法師、耳なし芳一の運命やいかに。はてさて……。お客さまは、九百年以上前のおどろおどろしい世界にタイムスリップして、聞き入ってましたよ( ^^) _U~~

トリは、虎之輔が務めさせてもらいました。マクラで、短い小噺を幾つもかけると笑いが巻き起こり、会場は講談モードから、再び落語モードに切り替わりましたよ。そして、「『落語』は伝統芸能ですが、『歌舞伎』や『和太鼓』も伝統芸能です。では、この三つの中で最も古くからあるのはなんでしょうか」とお客さまに問いかけ、答え合わせをしてから、演目の『火焔太鼓』に入りました。ここでも、笑いどころを外さずにしっかりとお客さまに笑っていただき、無事お開きとさせていただきました( ^)o(^ )

終演後の芋煮会には、我々噺家三人もお招きいただき、芋煮やおにぎりや漬物をごちそうになりました。みんなで食べる芋煮は格別においしく、三人ともお代わりをしていただいた次第です。大野目第二町内会の皆様、本日はまことにありがとうございました。また、皆様にお会いできることを楽しみにしています。         【山彦亭 虎之輔】

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