西原サロン~落語会

 年の瀬も押しせまった12月23日(金曜日)。山形市西原二丁目にある西原集会所で開催された「西原サロン~落語会」に、山形落語愛好協会の下記の2名がお邪魔して来ました。当協会の噺家が同会場にお呼ばれするのは、今回が初めてです。
 午前10時開始とのことでしたので、午前9時に会場に到着すると、西原自治会の代表の方が出迎えてくれました。聞けば、十数年前にも落語会を同会場で開いたことがあり、その時は個人の噺家が落語二席を披露したとのこと。今回のサロンは、落語会のみで2時間を予定しているとのことでしたので、途中休憩を取り、前半2席、後半2席の計4席を務めさせてもらうことにしました。
代表の方以外は、オール女性の約15名の皆様に、当会の落語でたっぷりと脳を活性化してもらい、大いに笑って楽しんでいただきましたよ(^^)/

【本日の噺家と演目】
〇如月家 道 楽・・・『味噌豆』
〇山彦亭 虎之輔・・・『還付金詐欺落語~スーパーマン』
~中入り~
〇如月家 道 楽・・・『洒落番頭』
〇山彦亭 虎之輔・・・『三方一両損』

 初っ端は、道楽さんです。マクラではこちらの会場に向かった時の様子を報告します。「この冬一番の寒気襲来で道路はツルツル、〇〇〇もツルツル」と、三つ目の道具を使ってのカミングアウトでドカーンと来ましたね。そして、小噺を幾つか振って場をあたためた後は、演目の『味噌豆』に突入。味噌豆とは、味噌にするためにやわらかくゆでた大豆のことですが、このおいしい味噌豆をめぐる小僧さんと旦那さんとのやり取りに、会場はほっこりとなり、笑いも巻き起こりましたよ。(^_-)-☆

 続いては、虎之輔の登場です。マクラでは「寅年の今年も残りわずか」の話題から、とらさんつながりでお客様参加型の「寅さんのタンカバイ~フルバージョン」に進みました。噺家がオチを言う矢先にお客様がオチを言うのは本来タブーですが、あえてその禁じ手を使うよう誘導した次第です。すると、大きな声でオチを言われる方もいて、会場は大いに盛り上がりましたよ。その勢いで、演目の「還付金詐欺落語~スーパーマン」へ。こちらでも勘のいいお客様に笑いどころを外さず、しっかり笑ってもらいましたよ( ^^) _U~~

 中入りでは、社会福祉協議会の方が冬の入浴時に高齢者が気をつけることを話してくれました。なんと、今は交通事故で亡くなられる方より、入浴時に亡くなられる方が年間で多いとのこと。前期高齢者でもある噺家二人もしっかりと聞きいりました。そして、後半の部に入り、再び道楽さんの登場。マクラの小噺であっという間に落語ワールドにお客様を引き込みましたよ。そして、演目の「洒落番頭」へ。洒落のうまい番頭さんと、洒落のわからない旦那さんが織りなす珍妙なやりとりに、会場はお風呂のようにあったまりましたよ( ^)o(^ )

 そしてトリは、虎之輔が務めさせてもらいました。今回の高座は私にとって今年最後の高座ですが、山形落語協会にとっても今年最後の高座です。いわばオオトリの大役を奇しくも虎之輔が務めさせてもらうことになり、黒紋付羽織袴の正装で臨んだ次第です。年の瀬の小噺を幾つかかけて拍手をいただいた後は、演目の『三方一両損』へ。短期で喧嘩っ早いが心根の優しい江戸っ子二人の喧嘩を、名奉行大岡越前守が見事に裁く噺で、めでたくお開きとさせてもらいました!(^^)!

 最後のあいさつの後は、西原サロン代表の女性から、お礼の言葉を頂戴いたしました。また、帰る時にはお菓子と缶コーヒ―とみかんのおみやげもいただき、ありがとうございました。来年もぜひお呼びください。皆様とまたお目にかかれることを楽しみにしています。
 それでは、皆様。良いお年をお迎えください。             【山彦亭 虎之輔】

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