すげさわの丘クリスマス会~落語会

この冬一番の大雪となった12月16日(金曜日)。山形市すげさわの丘にある「障がい者施設すげさわの丘~社会福祉法人友愛会」で開催された「すげさわの丘クリスマス会~落語会」に、山形落語愛好協会の下記の2名がお邪魔して来ました。当会の噺家が同施設におよばれするのは、今回が初めてです。大雪の坂道を登って、午前9時半に同施設の玄関先に到着すると、時節柄、いの一番に抗原検査を受けることとなりました。もちろん、二名共難なくクリアーして、会場入り。同施設の入所者の方や、スタッフの皆さん、合わせて約60名の皆様に、当会の落語二席で大いに脳を活性化してもらい、一足早いクリスマス会をしっかり楽しんでいただきましたよ(^^)/

【本日の噺家と演目】
〇如月家 道 楽・・・『紙入れ』
〇山彦亭 虎之輔・・・『三方一両損』

初っ端は、道楽さんです。マクラでの小噺から、知る人ぞ知る恒例のカミングアウトへ。そして、『不倫』の話題から艶笑落語の『紙入れ』に突入しました。「間男と亭主抜き身と抜き身なり」という意味深な川柳があります。間男とおかみさんの逢引きの現場に亭主が出くわすという恐ろしい修羅場を描いた艶笑川柳ですが、こういう時に肝が据わっているのは女性の方なんですね。あたふたとあわてふためくうぶな間男の新吉と、彼をひいきにする豪放かつちょっと間抜けな旦那。そして、その女房であり新吉を誘惑するしたたかなおかみさん。この三人が織りなすやり取りに笑いが巻き起こりましたよ。場をしっかりと温めて、お後と交代です(^_-)-☆

そしてトリは、虎之輔が務めさせてもらいました。マクラでは「落語の聞き方アイウエオ」を紹介。その中の「オ」は「オチを言わない」というもの。噺家がオチを言う前にお客さんがオチを言うのは、タブーですが、あえて禁じ手を使って会場を沸かせる技があります。それは、「笑点」での林家木久扇師匠の小噺でも、おなじみですね。「寅さんのタンカバイ」をやり、ところどころでお客さんが禁じ手を使うことを誘導しましたが、結果は大成功。オチを元気に言われる方もいて、会場は大いに盛り上がりましたよ。その勢いで、演目の「三方一両損」へ。ああ言えば、こう言う丁々発止の親子喧嘩の噺でお開きとさせてもらいました。(^^♪)

最後のあいさつの後は、入所者代表の女性から、花束とお礼の言葉を頂戴いたしました。また、クリスマス会ということで、控室でコーヒーとおいしいシートケーキもごちそうになりました。
障がい者施設すげさわの丘の皆様、またお目にかかることを楽しみにしています。本日はまことにありがとうございました。    
【山彦亭 虎之輔】

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