上宿いきいきサロン~落語会

 夏まっさかりの高気温となった7月19日(火曜日)、山形市村木沢の上宿公民館で開催された「上宿いきいきサロン~落語会」に、山形落語愛好協会の如月家道楽さんと、私、山彦亭虎之輔がお邪魔して来ました。同公民館での落語会に当会の噺家がお呼ばれするのは今回が初めてですが、山形市村木沢の公民館の皆様からご依頼をいただいたのは、今年度に入ってからすでに三度目です。村木沢の皆様と当協会の浅からぬつながりが出来たこと、嬉しい限りです。本日、上宿公民館にご来場いただいた10数名の皆様には、当会の落語四席でたっぷりとお楽しみいただきましたよ(^_-)-☆

【本日の噺家と演目】
〇山彦亭 虎之輔・・・『還付金詐欺落語~スーパーマン』
〇如月家 道 楽・・・『紙入れ』
〇山彦亭 虎之輔・・・『三方一両損』
〇山彦亭 虎之輔・・・『時そば』

 初っ端(しょっぱな)は虎之輔です。「寅年は虎さん(寅さん)の年、寅さんと言えばタンカバイ」という流れで、マクラではお客様参加型の「寅さんのタンカバイのフルバージョン」を披露しました。本日のお客様は会長さん以外すべて女性の方でしたが、黒一点の会長さんを始め、皆さんがわずかな間合いにしっかり答えてくれて、会場はヒートアップしましたよ。そして、演目の『還付金詐欺落語~スーパーマン』に突入。紳士然とした詐欺師に、とぼけた味わいで返すおばあちゃんのやり取りにしっかりと笑いが巻き起こりましたよ(^_-)-☆

 続いては、道楽さんの登場です。道楽さんは、7月1日の村木沢の悪戸公民館での落語会に出演予定でしたが、直前に足の指を怪我したために、無念の欠場。今回が満を持しての復帰出場です。マクラでは、知る人ぞ知る、おなじみの大パフォーマンスで会場を沸かせた後、本日がネタ下ろしの演目、『紙入れ』に入りました。『紙入れ』は『包丁』と並ぶ不倫噺の傑作。もちろんそうした話が現実にあったら、笑い話では済みませんが、そこは落語ですので、大いに笑って楽しんでいただけましたよ(*^_^*)

 そしてトリは、虎之輔が務めさせてもらいました。マクラで、古典落語でおなじみの江戸っ子にまつわるエトセトラを紹介後、これぞ江戸っ子という登場人物や、お奉行様といったらこの人、江戸南町奉行の大岡越前守が登場する演目の『三方一両損』に突入しました。そして、大きなあたたかい拍手をいただいてお時間となりました。しかし、なんと会場からアンコールの声をいただいたのです。そこで、私が「道楽さん、どうぞどうぞ」と勧めると、「いや、虎さんこそ、どうぞどうぞ」。このやり取りが何度か続き、不肖虎之輔が三たび高座に上がり『時そば』を披露。一回の落語会で三席務めるという、初めての貴重な体験をさせてもらい、無事お開きとなりました( ^^) _U~~

 最後のあいさつでは、第14回「山形落語まつり」の宣伝をさせてもらいました。そして、帰る際には主催者の方から、とれたての野菜のおみやげまでいただきました。ありがとうございます。上宿いきいきサロンの皆様、再びお目にかかることを楽しみにしています。本日は重ね重ね、ありがとうございました。   【山彦亭 虎之輔】

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