肴町一区いきいきサロン落語会のご報告

 おだやかな冬日和の12月6日(水)、山形市の肴町公民館で開催された「肴町一区いきいきサロン落語会」に、下記の二名でお伺いしました。同サロン約20名の皆さまは、午後2時からの前半、「いきいき百歳体操」に取り組まれていました。そして、午後2時半からの後半は当会の落語三席で、文字通り、いきいきと笑っていただきましたよ!!(^^)!

【本日の噺家と演目】
・山彦亭 虎之輔・・・『時そば~アレンジバージョン』
・楽笑亭 明世・・・・『幽霊そば』
・山彦亭 虎之輔・・・『六尺棒』

 

 初っ端(しょっぱな)は虎之輔です。「こちらの公民館のすぐ近くに、城北高校があるんですね」と切り出し、高校を舞台にした小噺を披露したところ、大いに笑ってもらいましたよ。さらに小噺を幾つか振った後、演目の「時そば~アレンジバージョン」へ。ノリのいいお客様の元気な笑いが要所、要所で巻き起こり、会場がすっかり温まったところで、お後と交代です。(^_-)-☆

 続いては、明世さんの登場です。日本一短い小噺を皮切りに、小噺を幾つか振って沸かせたところで、演目の『幽霊そば』に突入。と、ここまで読まれた落語通の方は、「あれ、これって『御法度(ごはっと)落語』じゃないか」と思われたのではないでしょうか。そうです。演目名が異なるとはいえ、そばの出てくる落語が二席続くのは、明らかに御法度です。しかし、「掟やぶり」には「掟やぶり」のおもしろさがあるのも事実。噺の中に、「時そばじゃないんだからね」等のセリフも出てくるし、相乗効果作用が出て、お客さんに大うけの一席となりました。( ^)o(^ )

 

 そして、トリは虎之輔が務めさせてもらいました。さて、「落語の聞き方アイウエオ」というのをご存じですか。「あ➡あくびをしない、い➡居眠りをしない、う➡うろうろしない、え➡笑顔で聞く、お➡オチを言わない」というものです。そうすると、噺家が言う前にお客さんがオチを言うのは、タブーになりますが、ここでもあえて禁じ手を使って会場を沸かせる技があるのです。それは、「笑点」での林家木久扇師匠の小噺で、おなじみですね。「眼には眼を、御法度には御法度を」、マクラで「寅さんのタンカバイ」をやり、お客さんが禁じ手を使うことを誘導しました。結果は、大成功。かけ声のようにオチを元気に言われる方もいて、会場は大いに盛り上がりました。その勢いで、演目の「六尺棒」へ。ああ言えば、こう言う丁々発止の親子喧嘩の噺でお開きとさせてもらいました。(^^♪

 終了後は、同サロンの会長に「コロナ禍でしばらくサロンを開けませんでしたが、久しぶりに笑って楽しい時間を過ごさせてもらいました」とお礼の言葉をいただきました。さらにお菓子袋もいただき、重ねてありがとうございます。
 「肴町一区いきいきサロン」に山形落語愛好協会がお呼ばれするのは、今回が初めてですが、これを機会にまたご依頼くだい。肴町一区の皆様と、再びお会いできることを楽しみにしています。             【山彦亭 虎之輔】

 

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