「菜の花大学」の講座~落語会

久しぶりに夏の青空が広がり、順延になっていた甲子園での高校野球も再開された8月19日(金)、三川町の子育て交流施設テオトルの多目的ホールで開催された「菜の花大学の講座~落語会」に、わが山形落語愛好協会が講師として招かれ、三人でおじゃまして来ました。「菜の花大学」とは、三川町の60歳以上の方が参加できる高齢者教室です。午前10時から11時30分の90分間、約25名の受講生の皆さまに落語三席を披露し、落語を通して笑いと健康の大事さを学んでいただきながら、楽しいひと時を過ごしてもらいましたよ(^_^)v

【本日の噺家と演目】
浅草亭 恋之介・・・・『子ほめ』
如月家 道 楽・・・・『蛙茶番』
山彦亭 虎之輔・・・・『火焔太鼓』

 開口一番は、当会の若きベテランである恋之介さんです。きっぷの良い話しぶりで、自己紹介から笑うことの大切さなどを紹介した後、小噺を振り、あっという間に会場をあたためてくれました。そして、古典落語ではおなじみの熊さんやご隠居さんが登場する演目の「子ほめ」に突入。何でも単刀直入な言い方をする熊さんに、ご隠居さんは「人に何かを頼むのなら、おせじの一つもいわなきゃだめだ」とおせじの具体的な言い方を懇切丁寧に教えるのですが……はてさて。お客さまは思わぬ展開に身を乗り出して聞いたり、笑いどころで大いに笑ったり。会場をしっかり盛り上げたところで、お後と交代です。(^_-)-☆

 続いては、道楽さんです。マクラは、一つの小噺のオチの後、「私はこれを言うために、今日、三川町に来ました」のセリフで締める形で進行。その決めゼリフのリフレインが妙に心地よいリズムを作ったところで、恒例のカミングアウト。そして、素人芝居を題材にした艶笑落語の「蛙茶番」へ。落語には、「粗忽長屋」「粗忽の釘」などそそっかしい若者が登場しますが、この噺の主人公である職人の半公もそそっかしさでは、一歩もひけをとりません。「舞台番」として目立とうと、真っ赤なふんどしを準備したのですが……はてさて。会場のお客さまをマスク越しながらも「笑顔満開」にして、お中入りです。( ^)o(^ )

 お中入りをはさんでのトリは、虎之輔が務めさせてもらいました。マクラは、コロナ禍の今、静かなブームになっている「俳句」と「川柳」の話題からスタート。「みなさん、『プレバト』をご覧になっていますか」、「毎回登場する梅沢冨美夫の俳句が、掲載決定かボツか、みなさんはどちらを期待しますか」などとお客さまに問いかける形で進めました。すると、特に前列のお客さまが即座にリアクションを返してくれて、会場はアッとホームないい雰囲気になりましたよ。そして、演目の「火焔太鼓」へ。笑顔で聞き入ってくれて、笑いどころを外さないお客さまに、こちらも熱演で応えて、お開きとさせてもらいました。( ^^) _U~~

 三川町での山形落語愛好協会の公演は、今回が三回目とのこと。また、主催者の話では、今回の会場「テオトル」は、昨年完成したばかりで、「テオトル」とは、町民からの一般公募で決まったとのことでした。「町民が世代や性別を超えて、手を取り合おう」という願いを込めて選ばれたとのこと。なかなか、深いですね。!(^^)!「菜の花大学」の主催者の皆様、受講生の皆様、みなさまが手を取り合う輪の中に、ぜひ、山形落語愛好協会も入れてください。皆様とまたお会いできることを、楽しみにしています。本日は、まことにありがとうございました。   【山彦亭 虎之輔】

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