しみずの湯イベント落語会のご報告

 またもや熱中症警戒アラートが発令された、8月6日金曜日。新庄市五日町のスーパー銭湯、しみずの湯で開催された「しみずの湯イベント落語会」に山形落語愛好協会の下記の三名がお伺いしてきました。
会場に到着すると、スタッフの方々と、フロントに掲示された本日の落語会のチラシが、われわれをにこやかに迎えてくれました。そして、落語会は会場となった食堂で、午後二時に開演。チラシに書いていただいた「コロナ禍で閉塞感が漂う今こそ、山形のみなさんに笑って楽しんで、心も健康になっていただきたい」という主催者の方の言葉通り、約20名のお客さんに、当会の落語三席で「笑って楽しんで」いただくことが出来ましたよ!!(^^)!

【本日の噺家と演目】
・楽笑亭 明世・・・『親の顔』
・如月家 道楽・・・『洒落番頭』
・山彦亭 虎之輔・・『火焔太鼓』

 開口一番は明世さんです。マクラでは、今回の会場にぴったりな小噺を披露。とあるスーパー銭湯のサウナで目撃した、全裸の男たちのけんかの顛末(てんまつ)の噺で、銭湯だけにもともと熱気のある会場を、さらに温めてくれました。そして、演目の「親の顔」へ。この演目は、「親の顔が見たい」ということわざをモチーフにした新作落語ですが、八五郎とか、金太とか、古典落語によく登場する名前が登場する噺です。子どものテストの珍回答に乗っかる父親と、それに翻弄される先生との掛け合いが楽しい一席で、お後と交代です。(^_-)-☆

 続いては、道楽さんの登場です。最初のなぞかけで「真夏でも制服でお勤めされている皆さん、ごくろうさまです。あなたにとって一番楽しい時はいつですか」と問いかけ、「はい、制服を脱いだ時が〇〇〇の時です」とオチ。そこでドカンとくると思いきや、意外にもややウケ。でも、それにめげる道楽さんではありません。次々に小噺を披露して笑いを取り、さらに、恒例の「カミングアウト(?)」でドカンと盛り上げて、演目の「洒落番頭」へ。この演目は、「庭蟹」という別題もあるダジャレが次々に出てくる古典落語で、銭湯だけに子どもさんもいる会場を楽しませてくれました。( ^^) _U~~

 そして、トリは虎之輔が務めさせてもらいました。マクラで、コロナ禍の今、静かなブームになっている川柳を取り上げたのですが、落語と川柳の相性は抜群ですね。「サラリーマン川柳」の歴代1位の作品の中で、夫婦関係を描いた川柳をいくつか紹介し、会場は大いに盛り上がりましたよ。その流れで、江戸時代の夫婦が登場する演目の「火焔太鼓」に突入しました。実はメンバー一同、銭湯での落語会は初めてで、銭湯だけに人の出入りが激しく、もしかしたらじっくり聞く雰囲気ではないのかもと危惧したのですが、そんな心配は、杞憂(きゆう)でした。途中で席を立つ人などほとんどなく、みなさん、大ネタの演目にじっと聞き入り、笑いどころではマスク越しながらも大いに笑ってもらい、本日のおひらきを迎えました。 ^^) _旦~~

 終了後のあいさつでは、9月にある山形落語協会主催の「紅楽葉(くらは)寄席」の広報活動もさせてもらいました。そして、いつも「山形落語まつり」に来られて、撮影した写真のパネルをわれわれにプレゼントしてくれる佐藤剛さんが、本日の会場にも山形市から駆けつけて来られていたので、記念撮影を撮らせてもらいました。
しみずの湯のスタッフの皆様、そしてお客さまの皆様、本日はまことにありがとうございました。また、新庄市の皆様とお会いできることを楽しみにしています。  【山彦亭 虎之輔】

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