「ともがき学習会~落語鑑賞会」のご報告

県内の新型コロナウイルス感染者が、久しぶりに一ケタ台になった9月13日月曜日。上山市の三友エンジニア体育文化センターで開催された「南部公民館主催ともがき第五回学習会~落語鑑賞会」に山形落語愛好協会が講師として招かれ、下記の四名がお伺いしてきました。
開講式は、午前10時スタート。学級長及び館長のごあいさつの後、午前10時10分から11時40分までの90分間、約60名の会員の皆さまに新作落語二席、古典落語二席の計四席を披露し、「マスクの中は笑顔全開」で笑っていただきましたよ!(^^♪

【本日の噺家と演目】
・楽笑亭 明 世・・・『桃太郎』
・如月家 道 楽・・・『金色夜叉』
・輪々亭 そらし・・・『締め込み』
・山彦亭 虎之輔・・・『六尺棒』

初っ端(しょっぱな)は明世さんの登場です。上山市の「ともがき」の落語会に、山形落語愛好協会がお呼ばれするのは、昨年の二月に続き今回で二回目ですが、明世さんの出演も二回目です。まずは、マクラで小噺を幾つか披露。上山市で最も収容能力のある広いホールで、時節柄たっぷりとソーシャルデイスタンスを確保しているため、ややさびしげな会場を一気に温めてくれました。そして、演目の「桃太郎」へ。小朝バージョンをメインにしながら、舞台は山形県の当上山市に設定した、いわば「上山バージョン」でお客さんをしっかりと引き込んで、お後と交代です。!(^^)!

続いての中トリは、道楽さんです。演劇で鍛えたマイク要らずのよく通るバリトンの声で、次々に小噺を披露して笑いを取りました。さらに、恒例の「かみ対応(?)」で盛り上げて、演目の新作落語「金色夜叉」へ。この演目は、「地噺(じばなし)」と呼ばれるナレーションの多い新作落語ですが、明治時代の男女の恋愛話に「合コン」「一番人気」等の今風ワードを入れたり、洒落やギャグをふんだんに盛り込んだり、さらに歌声を披露したり。お客さん参加型の一席で、会場をさらに温めてくれましたよ。( ^^) _U~~

「お中入り」をはさんでの膝代りは、そらしさんです。そらしさんは、上山市出身で二十代まで上山におられたとのこと。「あたしよう、上山さ、くっど、必ず寄っていぐどこがあんの。今日もこれからよってぐの」などと上山なまりで、上山への熱い思いを披露しました。聞いているうちに、上山市某老舗のふかしたてまんじゅうを食べたくなったのは、私だけではないでしょう。そして、演目の「締め込み』へ。落語に出てくる泥棒は、ドジで間抜けで憎めないのですが、この噺に出てくる泥棒も例外ではありません。お客さんは、そらしさんのあったかい語り口に笑ったり、ほろりとしたり。たっぷりと聞き入ってましたよ。(^_-)-☆

そして、トリは上山市が地元の虎之輔が務めさせてもらいました。マクラでは、上山市の観光ボランティアガイドも務めている虎之輔が、お客さんを「上山市のプチ城下町散策コース」にご案内。手水(ちょうず)が温泉で、寅さんのロケ地でもある「観音寺(かんのんじ)」では、寅さんのタンカバイを披露。お客さんから声もかけてもらい、盛り上がったところで、演目の「六尺棒」に突入。頑固おやじと道楽息子の壮絶な親子喧嘩の中に寅さんのタンカバイをさりげなく挿入しているのですが、そのへんもしっかり聴いてもらえたようですし、笑いどころでは大いに笑ってもらい、嬉しい限りです。 ^^) _旦~~

終了後のあいさつでは、10月24日(日)に遊学館ホールで開催される山形落語協会主催の「JAPAN TOUR 2021」の広報活動もさせてもらった次第です。高齢者教室「ともがき」の皆さん、そして主催者の南部公民館の皆さん、本日は誠にありがとうございました。またお目にかかれる機会を楽しみにしています。             【山彦亭虎之輔】

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