第2回上山市 浄光寺落語会のご報告


 昨年度に引き続き、浄土宗の由緒あるお寺、通称「ガマ寺」こと上山市は浄光寺さんにお邪魔してきましたヨ。こちらのお客様は、ずっとプロの落語を生で聴き続けてきた耳の肥えた約50名の檀家のお客様ばかり。私達、素人など太刀打ちができないのは分かっていたのですが、そこは佐と吉副代表と魚々太郎の2人で果敢に挑戦してきたところでした。私たちの必死さや至らなさを温かく受け止めて下さり、笑って下さったのは、正に阿弥陀如来を信仰し、極楽浄土を目指す心のゆとりというものだったに違いありません。「嗚呼、同唱十念!」

【本日のプログラム】
〇笑風亭  佐と吉・・・「ざる屋」
〇天空亭 魚々太郎・・・「時蕎麦」
〇笑風亭  佐と吉・・・「転失気」

 開口一番は佐と吉副代表の「ざる屋」です。ブランクを感じさせないお客様とのやりとりは、常に笑いを誘い、噺の内容のままにお客様の気持ちもどんどん持ち上げてゆき、あまりの暑さに脳みそが沸騰して鼻からはみ出しかけているお客様を内側から本当の意味で温めておりました。(^^)/

 次は、私、天空亭魚々太郎の「時蕎麦」です。前座噺の江戸前の時蕎麦とはストーリーが異なり、3代目柳家小さんが江戸に移植する原型となった上方のそれなりに長い根多を、つまり古いところを聴いていただきました。この噺は、青空に向かって「バカサイコー」と叫びたくなるほど大好きなので、是非とも二度目のお邪魔となる浄光寺さんで披露したいとは思っていたのですが、高座にかけるのが私も久しぶりで、稽古はしたものの、やはり本番は違いました。出来も納得できるものではありませんでしたが、お客様に助けられながら、何とか一席話し終えたというのが本音です。お客様に感謝以外の何物でもありません。m(_ _)m

 トリは佐と吉副代表の「転失気」です。「転失気」と言う根多を持つ仲間は多いのですが(かく言う私もそうですが・・・)我が山形落語愛好協会全体の持ち根多として鉄板根多に仕上げた功績は計り知れません。抜群の安定感で、いつの間にかお客様を笑いの空間に取り込んでおりました。(^_^)v

 帰り際、ある若いお坊さんから「いやー、面白かったですよ。」と言っていただけたのが何よりも嬉しかったです。美味しいおこわを中心とした精進料理をたらふくご馳走になり大満足で帰路に着いた私たち2人で御座いました。企画して下さった檀家の皆様、御住職、そして拙い落語におつきあい下さった方々に感謝申し上げ、この落語会の報告とさせていただきます。本当にどうもありがとうございました。<(_ _)>

【天空亭魚々太郎】

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