11/23「NPO法人一歩・一歩の会」での落語会報告

 20日(日)に続いて、23日(祝)には、山形市深町の知的障がい者施設「ハーモニィ」にお邪魔してきました(というより、佐と吉さんから連れて行ってもらいました)。施設のお祭りということで、利用者の皆さんの一生懸命の歌と演奏、続くゲストの先生のフルート演奏に続いての高座だったので、普段のイベントの高座とはまた違った空気の中で上がらせて戴きました。
私の先生の一人の表現をお借りすると「落語を受け入れてもらえるか」といった部分から見直しながら、一方で別の先生の「楽しむ」というメッセージも思いつつ、高座に上がりました。

【この日の根多帳】
○「寿限無」   石々亭 註馬
○「転失気」   笑風亭 佐と吉

 この日の私は「前座としての場づくり」を最大のテーマとして取り組みました。根多に入る前に、簡単に落語の特徴をお話しし、いくつか小噺を振ってみたのですが、結果としてうまくいったようで、楽しんでもらえたと思います。目論見どおり「寿限無寿限無…」の度に笑いを取れたのが何よりでした。
 佐と吉さんの「転失気」は、先日の小圓朝師匠のご指導を踏まえ、これまでの高座と違った演出になりました。それとともに、笑いの質もこれまでに比べ、品がある(?!)ものに変わってきたように感じました。
 終演後は利用者の皆様をはじめ、大勢の方から「久しぶりに大笑いした」といった嬉しい声を多数いただき、おいしいお食事までご馳走になりました。特にさつま汁は絶品で、佐と吉さんともどもおかわりまで頂戴し、大満足でした。
 「NPO法人一歩・一歩の会」では利用者の皆さんが皮細工や野菜などを作っています。皮細工は一点物の手作りで、こちらの楽天のページからも購入できます。佐と吉さんと二人で、一品ずつ購入させていただきました。

追記:落語会から帰宅中に、立川談志師匠が亡くなられたというニュースが飛び込んできました。ご冥福をお祈りします。

【石々亭 註馬】

コメントは受け付けていません。