健康生きがい教室~落語会の御報告

春がそこまで来ている天気の2月16日(金)、山形市の遊学館二階の学習室で開かれた「健康生きがい教室~落語会」に、笑望亭半生さんと、私、山彦亭虎之輔の二名がお邪魔して来ました。こちらのサロンに山形落語愛好協会がお呼ばれするのは初めてでしたが、午後2時から3時半までの90分間、和気あいあいとした雰囲気の中、約10名のノリのいいお客さんに、当会の落語四席でたっぷりと楽しんでいただきましたよ!!(^^)!

【本日の噺家と演目】
・笑望亭 半 生・・・『幇間腹(たいこばら)』
・山彦亭 虎之輔・・・『時そば』
    中入り   
・笑望亭 半 生・・・『七段目』
・山彦亭 虎之輔・・・『特殊詐欺防止落語~スーパーマン』

初っ端は半生さんです。まずは、ちまたで話題の「裏金」問題を取り上げます。「だいたい、国会議員は選挙の時から『ごせんえん(ごせいえん)ありがとうございます』と連呼していましたからねえ」。マクラでお客さんの心をつかんだ後は、演目の『幇間腹』へ。道楽大好きで、鍼治療の鍼を覚えたばかりの若旦那は、誰かに鍼を打ちたくてしがたがない。「そうだ。あいつなら打たせてくれるだろう」と呼びだしたのが、幇間(ほうかん)の一八ですが……。珍妙な二人の織りなす噺で笑いを巻き起こし、お後と交代です(^_-)-☆

続いては、虎之輔の登場です。演目は、寒くなると聞きたくなり、この時期、全国の落語会で最もかけられているという『時そば』を選びました。噺の前半は古典落語ですが、後半は虎之輔のアレンジバージョンになっています。前半の江戸っ子のマネをする後半の江戸っ子が、ヘルメットにしか見えない丼を見て「ま、いいや。いつ地震おこるかがわからないからな。地震が起きたらこれをかぶればいいんだ」というところ、1月1日の能登半島で大地震が起きたばかりの今、妙にリアルな切実感のあるセリフになりました。ともあれ、おなじみのお笑いで存分に楽しんでもらい、中入りとなりました(^^♪

中入りの後は、再び半生さんです。落語には、道楽大好きのノー天気な若旦那が主人公の「若旦那もの」というジャンルがありますが、前半の『幇間腹』に続き、今回の演目『七段目』にも仕事そっちのけで芝居好きな若旦那が登場します。この噺はまた「芝居噺」とも言われ、芝居好きな若旦那が、同じく芝居好きな小僧の定吉と『仮名手本忠臣蔵』の七段目『祇園一力茶屋の場』を丁々発止と演りはじめるのですが……。お客さんを噺の世界にしっかり引き込み、場を再び温めたところでお後と交代です( ^)o(^ )

 そして、トリは虎之輔が務めさせてもらいました。マクラでは、「お客様参加型の寅さんのタンカバイフルバージョン」をかけさせてもらいましたが、女性が大半の今日のお客様は大変反応が良く、オチをしっかり答えてくれましたよ。そして、演目の『特殊詐欺防止落語~スーパーマン』でも笑いどころを外さず、ここぞというところで笑い声が響きわたり、無事お開きを迎えましたよ( ^)o(^ )

 終演後のあいさつの後は、主催者よりお礼の言葉をいただき、お菓子も頂戴した次第です。「健康生きがい教室~落語会」に参加された皆様、本日はまことにありがとうございました。また、皆様にお会いできることを楽しみにしています。                
【山彦亭 虎之輔】

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