サロンほほえみでの落語披露

  秋もすっかり深まってきた、10月18日(水)。山形市陣場の田中きみ子さん宅で開かれた「サロンほほえみ~落語会」にお呼ばれし、下記の同世代の二名がお邪魔して来ました。個人宅での落語披露は二人とも初めてでしたが、桐箪笥や屏風が鎮座する落ち着いた和風建築の旧宅と、戦国時代に始まったと言われる伝統芸能の落語との相性は抜群ですね。本日のサロンは、まず午前10時から10時半までが前半の落語披露で、日本茶と和菓子のテイータイムを30分間挟んで、11時から11時半までが後半の落語披露という流れでしたが、ゆったりとした雰囲気の中、約20名のノリのいいお客さんに、当会の落語二席でたっぷりと楽しんでいただきましたよ!!(^^)!

【本日の噺家と演目】
・笑望亭 半 生・・・『たいこ腹』
  中入り(テイータイム)   
・山彦亭 虎之輔・・・『火焔太鼓』

  初っ端は半生さんです。高座に上がるやいなや、明るい笑顔とよどみない語り口のマクラでお客さんの心をつかみます。着流し姿でもあり、聞いていてネタに入ったのか、まだマクラなのか判然としなかったのですが、後で半生さんに、「マクラでは『代書屋』の最初の方を下敷きにした」と聞いて、納得した次第です。今回の高座は、それぞれが30分という持ち時間なので、そんな工夫を仕込んでいたのですね。演目は、今回が本邦初披露の『たいこ腹』。江戸時代、「太鼓持ち」とか「幇間(ほうかん)」、はたまた「男芸者」等と呼ばれていた職業の男と、道楽大好きでやりたい放題の若旦那が織りなす噺で、笑いが巻き起こり、場を温めたところでお後と交代です(^_-)-☆


 
  中入りのテイータイムの後は、虎之輔の登場です。マクラで短い小噺を幾つもかけたのですが、女性が大半の今日のお客様は、大変反応が良く、ここぞというところで笑い声が響きましたよ。そして「伝統芸能である『落語』と『歌舞伎』・『和太鼓』の三つの中で最も古いのは何ですか」と問いかけたところ、大多数の方が正解でした。その流れで、演目の『火焔太鼓』に突入。道具屋の甚平さんが太鼓を背負い、大名屋敷の庭を通るところでは「きれいな庭だなあ。田中さん家の庭みたいだ」とアドリブを入れたところも含め、笑いどころを外さずにしっかりと笑っていただき、無事お開きとなりました( ^)o(^ )

 終演後のあいさつが終わると、主催者の方から「もう少し、何かやってください」とのリクエストをもらい、急遽、虎之輔が「お客様参加型の寅さんのタンカバイフルバージョン」をかけさせてもらいましたが、ここでもお客さんの反応が良く、こちらも楽しく演じることができました。サロンほほえみの皆様、本日はまことにありがとうございました。また、皆様にお会いできることを楽しみにしています。               【山彦亭 虎之輔】

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