南山形蔵王駅地区落語会のご報告

本日は蔵王駅前公民館へ明世さん、双極さん、らん朝の3人で出前寄席にお伺いしました。
役員の方を合わせて約20名のお客様にたっぷり笑っていただきましたよ!

【本日の演目と噺家】
○濃紺亭 らん朝『ん廻し』
○楽笑亭 明世『おかめ団子』
〜お仲入り〜
○濃紺亭 らん朝『カレーなるカイダン』
○錯乱坊 双極『百川』

初っ端はらん朝がご機嫌を伺います。
ここ最近の話題として、暑い!とにかく暑い!アツいと言えば高校野球!といつもの野球小咄をマクラに振りつつ「今日のお客様にご多幸がありますように」と『ん廻し』へ。
引っ越してきた豆腐屋から山のような木の芽田楽を貰った長屋の連中。大家さんのひらめきで「言葉の中に『ん』が付いた数だけ木の芽田楽あげようじゃないか」の一言に、あの手この手で一本でも多くせしめようと長台詞。終いには聞き慣れない言葉の洪水に耳が溺れそうになる大家さんの一言でお後と交代です。

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続いては明世さんで『おかめ団子』です。
本来予定していたネタと急遽差し替えになりましたが、そこはベテランの妙技。母親と二人暮らしの大根売り、商いの帰りに母親のためにと毎日一本ずつ団子を買うのですが、ひょんな事から団子屋の大枚な売上の金を見てしまい悪い事とは知りながら‥人情噺でグッとお客様の耳と心を引き付けつつも、マクラでちょっとした仕込みを入れる事で噺に緩急が生まれお客様を飽きさせません!
もはや十八番と言っても過言ではないネタでもってお仲入りです。

三番手は再びらん朝の『カレーなるカイダン』でお付き合いいただきました。
暑い季節は怪談噺で少〜し涼しくなっていただこうという趣向。もっとも、エアコンは十分効いていたんですがね。
学生時分、夜遅く帰宅すると待っていたのは作り置きのカレー。何日も続くと飽きはするものの、せっかく母親が作ってくれたのだからとバクバクッと食べちゃう。その後奇妙な事が起こり出し‥と、短めのネタでもってお後と交代です。

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トリは双極さんで『百川』です。
マクラでもって江戸の三大祭りと祭りに使用した「四神旗(四神剣)」の解説を入れながら、江戸は日本橋の料亭「百川」に奉公に上がった訛りのキツい田舎者の百兵衛と、客としてやって来た見栄っ張りで早呑込みな魚河岸の連中とのチグハグな掛け合いが笑いを誘います。
ついには百兵衛に常磐津の師匠を呼びにやらせたはずが、何がどうして魚河岸の連中が袈裟懸けに切られたと聞いて医者の先生までやってくる始末。
最後までトボけている百兵衛の台詞でもって、本日はこれにて幕でございます。

日曜の昼下り、外は日差しがキツくてもそれを跳ね返すほどの笑い声を頂戴いたしました。またお呼びいただけるよう一同精進いたします!
本日はありがとうございました!
【濃紺亭 らん朝】

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