上野いきいきサロン落語会 ご報告

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6月22日(木)、上野いきいきサロン落語会にお招きいただき、明世さん、半生さん、福来助の3名で伺ってまいりました。
このいきいきサロンは、蔵王第一町内会で主催する会で、月2回いろいろな催しを開催しているとのことでしたが、今回は「落語会」と言うことで、17名の会員の皆さんに上野ふれあいプラザに足をお運びいただきました。
当日は大変どんよりとした梅雨空でしたが、ご参加いただいた皆さんには、おおいに笑っていただきました。

【演目】
 楽笑亭 明世    「紙入れ」
 笑望亭 半生    「七段目」
 --- 中入り ---
 笑門亭 福来助   「野ざらし」

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最初に登場したのは、明世さん。演目はお馴染みの「紙入れ」ですが、今回は少し趣きを変えて「関西弁」でのお噺です。
非常に艶っぽい小噺から始まったのですが、年齢的には私たちより少し先輩の方々を上手に噺の中に引き込んで、いよいよ本ネタです。飄々とした明世さんならではの世界観たっぷりで、関西弁特有の軽妙さも手伝って、「間男」の噺も変に「重さ」を感じさせず、皆さんにおおいに笑っていただきました。
それにしても、最終場面でのおかみさんのセリフは、どっしりとした女性の「肝っ玉の太さ」を感じさせる一席でした。

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続いては、半生さんの登場です。「まくらの半生」と異名を持つ半生さんならではの小噺で笑っていただき、すっかりお客様を半生ワールドに引き込んで本ネタへ。歌舞伎特有の言い回しの難しさも何のその、芝居マニアの若旦那と父親のやり取りも滑稽で、小僧定吉との最終場面へ。
本当は、父親に頼まれて若旦那の芝居を止めに行ったはずの定吉が、若旦那と一緒に芝居をする羽目に。今で言うパワハラで若旦那の言うことを聞かざるを得なくなったものの、定吉も根っからの芝居好き。最後は定吉が階段から落っこちて幕。実に楽しい一席でした。

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中入り後、最後の一席は私、福来助が務めさせていただきました。実は、私事ですが、この4月から自分の住む町内会の会長をやらせていただいてまして、まくらでその仕事の煩雑さに忙殺されていると愚痴を言ったところ、「どこも同じだね」と慰めの声が掛けていただいて勇気百倍。2年半ぶりのネタに入らせていただきました。
途中、八つぁんが「それにしても年寄りばっかりだねぇ」と言うんですが、そこで皆さんと顔があってしまい、「拙いこと言っちゃたな」と思っていたところ、一人のご婦人が「大丈夫よ」といった顔で微笑んでくださって救われました。久しぶりのネタにもかかわらず、優しい皆様のおかげで、気持ちよく噺をさせていただきました。

当日は、体育館を会場に使用する予定だったところ、お客様の人数を考えると広すぎるので、急遽、和室に会場を変更していただきました。
イスではなく座布団に座っての長時間であったにもかかわらず、終始笑顔で接していただいた皆さまに感謝申し上げるとともに、今回の落語会を企画していただいた「蔵王上野第一町内会」の髙橋会長さまはじめ、いきいきサロンの皆さまに改めて御礼申し上げます。
「楽しかった」「来年もまた」のお声をいただき、帰り際にはたくさんのキュウリを頂戴してきました。ご馳走さまでした。ありがとうございました。

(笑門亭 福来助)

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