2020年11月の定例勉強会(ミニ落語会)

 11月4日(水)19時から21時30分まで、毎月恒例の定例勉強会が東部公民館3F会議室を会場として行われました。
最初に、当協会が運営に携わり、10月25日(日)に開催された『ソーゾーシーTOUR2020~山形公演』の総括、そして次年度以降の公演開催の展望という大きな議題について、全員マスク着用のまま、熱心に話し合われました。今回の同公演は、コロナ禍のなかで、入場者数を制限するなど感染防止対策を講じながらの開演でしたが、入場可能な座席は満席、お客さまの「マスクの中は笑顔満開」という沸き上がった公演でした。今回は感染防止対策の一環として、これまで毎回実施していたアンケート調査はいたしませんでしたが、お見送りの際に、お客様から「おもしろかったよ」、「また開いてね」などの感想を伺いましたし。さらに、四人の演者の皆様からも「全国を回っているが、山形のお客さまはあたたかい」「山形落語協会の皆さんの対応がすばらしく、また山形に来たい」等の有難いことばをいただきました。次年度以降の公演開催については、「今回の反省事項をさらに検討しながら、前向きに進めていく」という形でまとめられました。
 続いて、山辺町山辺に開設された「噺館(はなしごや)」について、11月1日(日)に開催されたオープンセレモニーに出演した、当会の笑風亭間助顧問から報告がありました。そして、「同館との絆を今後共深めていく」という当会の姿勢が確認されました。
 また、来る11月22日(日)に山形市国際ホテルで15時30分から上演される「春風亭昇りん、二つ目昇進記念独演会」についての紹介もありました。昇りんさんは、山形県中山町出身で上山明新館高校出身。山形県出身の噺家さんが二ツ目になるのは、約36年ぶりとのことです。当日の噺が楽しみですね。そして、この独演会にはなんと当会から間助顧問と石々亭註馬さんの二人が、前座として出演させていただくことになりました。こちらも、乞うご期待。
 その後、休憩をはさんで、依頼を受けている落語会の日程調整に入りました。10月から、少しずつ依頼が増えてきたようで、我々としては、うれしい限りです。取りあえず、現時点での依頼のうち、12月までの分について、それぞれお伺いする噺家を決めたところです。
 そして、例会恒例のミニ落語会が始まったのは、20時30分でした。
       【本日の演目】
 ◎ 餡団亭 和緒     猫と金魚
 ◎ 楽笑亭 明世     立ち切れ線香
 ◎ 石々亭 註馬     異母兄弟
 
 トップバッターは、華やかな着物姿で登場の和緒さんです。演目の「猫と金魚」は以前にもこの例会でお披露目したネタですが、今回は随所にリアルタイムの時事ネタ等を仕込んだ新バージョン。会場を盛り上げたところで、お後と交代です。

 続いては、明世さんの人情噺で、上方落語の「立ち切れ線香」。約30分の長編ネタでしたが、かつて関西で暮らしていたという明世さんお得意の関西弁で、一気に聞かせてくれました。明世さんは、7月の例会でも人情噺を披露。この人のネタを仕込むスピードには、尋常ならざるものがあります。

 そしてトリは、註馬さん。高座に上がった時はすでに21時25分でしたが、短い時間でワーッと沸かせて、サーっと終了するという、噺家がタイムキーパーを果たす時の見本を示してくれました。
                                             【山彦亭 虎之輔】

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