フォーリーフ嶋での落語会のご報告


 小春日和の11月12日(火)、山形市嶋北にある介護施設のフォーリーフ嶋さんの落語会に、楽笑亭明世さんと、私、山彦亭虎之輔の二人でお伺いし、入所者の皆さんとスタッフの方約25名の皆さんに落語を二席披露させてもらいました。当協会のこちらでの
出前落語は三年ぶり二度目ということでしたが、皆さんにたっぷりと落語を楽しんでもらいましたよ。(^_-)-☆

【本日のプログラム】
〇楽笑亭明世  「真夜中の乗客」
〇山彦亭虎之輔 「時そば」

 開口一番は、明世さんです。小噺を幾つか振って会場を温めたあと、演目の「真夜中の乗客」に入りました。明世さんは11月6日の練習会でこのネタおろしをやったばかりで、出前落語では今回が初披露です。このネタは桂文珍の新作落語で、時刻は真夜中、場所はタクシーという密室で、運転手一人に客一人というお膳立てでの話がいくつか、展開していきます。お客さんはこれから怪談が始まるのか、ホラー話が始まるのかと、手に汗を握って緊張するのですが、その期待(?)はいつも最後のどんでん返しで、大笑いに変わります。(^^♪

 トリは虎之輔が務めさせてもらいました。秋にまつわる小噺を三つほどかけた後、秋にふさわしい演目の「時そば」に突入しました。「時そば」は落語ファンなら知らない人がいないというおなじみのネタですが、今回のバージョンは前半が古典落語で、後半は新作落語に変わるという仕立てです。ネタ自体を15分におさめたものですが、随所で笑いをもらいました。お客さんが楽しんで聞いていることが伝わって来て、こちらも楽しく演じ切ることができましたよ!(^^)!

 会場には落語のイラスト入りの本日の落語会のチラシが張ってあり、我々をあたたかく迎えてくれました。最初の挨拶の時、「生で落語を見た人はいますか」と入所者の皆さんに聞いたところ、「東京の寄席で見ました」と答えた方もおられました。また、スタッフの方には三年前の当会がお邪魔した落語会を覚えている方もおられて、「噺家が途中で羽織を脱ぐ理由は何ですか」等の突っ込んだ質問も受けましたよ。
 本日はありがとうございました。    【山彦亭虎之輔】

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