あかねサロン~落語会のご報告


 すっかりしのぎやすくなった9月18日(水)、山形市あかねヶ丘のあかねヶ丘集会所で開かれた「あかねサロン~落語会」に、楽笑亭明世さん、分福亭丘んさんと、私、山彦亭虎之輔の三人でお伺いしてきました。集まったあかねサロンの約20名の皆さんは、午前中に別の公民館で体操をやり、午後はこの場所で落語を聞き、茶話会をするとのことでした。山形落語協会があかねサロンの皆さんにお呼ばれするのは今回が初めてですが、毎日いきいきと健康に過ごされているシニア世代の皆さんに、古典落語三本をお届けして、楽しんでもらいましたよ(^_-)-☆

【本日のプログラム】
〇楽笑亭明世   「茶漬間男」
〇分福亭丘ん   「熊の皮」
〇山彦亭虎之輔  「火焔太鼓」


 前座は、明世さんです。近所なので自転車で会場に駆け付けたという明世さんは、シニア世代の皆さんにピッタリの小噺を幾つか振り、場を温めてくれました。そして、演目の「茶漬間男」へ。これは中に小唄が入る、「不倫」がテーマの艶っぽい演目で、「盆屋」という聞きなれない言葉も出てきます。「盆屋」とは今のラブホテルのことで、スタッフが顔を出さずにお盆だけを出してお客さんとやり取りしたのだとか。江戸時代の庶民の生活の知恵ってすごいですよね。明世さんは、そんな江戸時代は上方の庶民が織りなすちょっと危ない話をひょうひょうと演じ、お客さんは笑顔で聞き入っていましたよ(^^♪


 続いては、丘んさんです。当日は平日でしたが、丘んさんはこの日仕事がたまたま休みということで出演してくれました。あでやかな着物姿の女性の登場で、会場は華やぎましたね。マクラで「この中で、ご夫婦で参加されている方はいますか」と会場の皆さんに問いかけると、三組のご夫婦がいることがわかりました。「いいですねえ。これからのお話しは、江戸時代の夫婦のお話しです」と振って、演目の「熊の皮」へ。特に、早口でポンポンとまくし立てるおかみさんの語りのところは、迫力がありましたね。丘んさんのこの演目を私が聞くのは二度目ですが、前回より確実にバージョンアップしていました。お客さんも楽しんでいましたよ(^^)/


 そしてトリは、虎之輔が務めさせてもらいました。マクラで「伝統芸能である落語と、同じく伝統芸能である和太鼓。どちらが古いでしょうか」と問いかけ、その答えと解説の話をしてから、和太鼓の登場する落語である本日のネタの「火焔太鼓」へ。この話に出てくるおかみさんも威勢のいいおかみさんで、ちょっとぼんくらな亭主はやられっぱなしですが、さてさて………。登場人物も多く、場面転換も多い話ですが、お客さんはしっかりついてきてくれ、要所要所で笑いが起きましたよ!(^^)!

 終演後の茶話会にもお呼ばれし、お茶と手作りのお菓子やクルミ豆腐、漬物等を御馳走していただきました。特に、マスカットを丸ごと一個いれた、ぶどう大福は絶品でした。あかねサロンの皆さん、ありがとうございました。またお邪魔させてもらう機会を楽しみにしています。                    【山彦亭虎之輔】

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