第7回大蔵村いきいき講演会落語会のご報告

 心地よい春の日差しが溢れる3月10日、大蔵村教育委員会主催の「いきいき講演会」にお招きを頂き、落語会を開催させて頂きました。こちらでの会は、何と2013年以来7年連続(!)です。このように繰り返し呼んで頂けるのは大変光栄なことです。会場はすっかりお馴染みとなった南山交流センターで、臨時バスなどを利用して、村全域から30人あまりの皆様が集まって下さいました。7年連続の皆勤賞の方も含めリピーターの方も多く、毎回大変いい雰囲気で落語会を開催させて頂いております。こちらもありがたい限りです。
 Yさんをはじめとする教育委員会の皆様からも大変良くして頂いており、すばらしいチラシを作成して会をPRして下さりました。諸事情により、チラシとは一部出演者が変更になりましたが、初めての出演となる宝笑亭姉妹(女性噺家としても初)と道楽、それに3年連続4回目の出演となる註馬の4人でお邪魔しました。楽しい時は瞬く間に過ぎるもので、あっという間の2時間でした。

【本日の根多帳】
 ○寿限無    如月家 道楽
 ○山号寺号   石々亭 註馬
 ○天狗裁き   宝笑亭 熊水
     ~中入り~
 ○こうもり   宝笑亭卯さ銀
 ○堪忍袋    石々亭 註馬

 今年は特にすばらしい雰囲気で、最初に全員で行ったご挨拶の段階で、既に空気ができ上がっていました。「噺家は笑い上手に助けられ」、普段以上の力を出せた噺家が多かったのかな、と思います。

 開口一番は本日が4回目の高座という道楽さん。「○○帽子」で、のっけから爆笑を誘います。おなじみの根多にオリジナルの演出を加えたパワフルな高座で、1席目からボルテージは最高潮です。

 続く註馬は久しぶりの根多でした。今回の高座は新発見で、落語は改めて「何もない、想像して頂くのが強み」と感じました。お客様にもしっかりとついて来て頂きました。

 中トリは熊水ちゃん、先週卒業式を終えたばかりです。落語まつりでも披露した根多で、不思議な世界にいざないます。

 中入り後は「スーパー主婦」卯さ銀さん、綺麗どころが続きます。こちらも最近一番の得意根多で、大いに盛り上がりました。

 トリには再び註馬が登場しました。夫婦喧嘩で始まる根多が重なるので本来は選ばないのですが、今回は「是非!」という思いがあって口演してみました。お蔭様で、素晴らしい反応を頂くことができました。

 お帰りのお客様からは「楽しかった」「また来年も来てね」等々の声を頂きました。中には握手をして下さった方もいらっしゃり、大変満足された様子でした。教育委員会担当のSさんやYさんからも「また来年も」と言って頂けました。噺家一同、大きな手応えを得ることができました。

 終演後は昨年に続き、村内の「山蕎麦ねぎ坊主」さんで昼食を御馳走して頂きました。村で収穫された在来種「最上早生」の十割蕎麦と中華麺の合盛に、これまた地元産「さくらんぼ鶏」の鶏天、それとぷりぷりのげそ天。「べろが追っかける」とはこのことで、いずれも絶品で、おなかも心も大満足の状態で、山形に帰ることができました。
 すばらしい主催者と会場、それとすばらしいお客様。毎回、大変幸せな会にして頂き、深く感謝申し上げます。えりすぐりのメンバーで、またお邪魔させて頂きます。ありがとうございました。
【石々亭註馬】

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