山形市立第六小学校での落語会

九月後半になっても厳しい残暑が続いていましたが、ようやくしのぎやすくなった9月26日(金)、山形市立第六小学校の六年担任団からのご依頼で、山形落語愛好協会の如月家道楽さんと私、山彦亭虎之輔の2人が同小学校にお邪魔してきました。同校に山形落語愛好協会がお呼ばれするのは、2013年以来の二度目となります。会場の4階ホールに入ると、本日の授業のタイトル『六年総合「みつけよう」JAPAN~落語を聞こう~』のポスターが掲示してありました。講師として我々二人の名前も大書されており、恐縮した次第です。そして、本日第三校時(10:55~11:40)の授業の45分間、六年生約40名と、担任団の先生方に、「落語入門」の話と落語二席で、大いに笑って、伝統芸能の落語にたっぷりと浸ってもらいましたよ。(^_-)-☆

【本日の噺家と演目】
〇山彦亭 虎之輔  「落語入門(落語の歴史、特徴、演じ方など)」
➡「還付金詐欺落語~スーパーマン」
〇如月家 道 楽   「味噌豆」
〇質疑応答のコーナー

開口一番は、虎之輔です。初めに『「落語」とは「落ち(オチ)」のある噺』ということで、超短い小噺を次々に披露しました。すると子供たちの反応が大変良く、オチのたびに大笑いがおきましたよ。続いて、落語の歴史や特徴、道具の使い方について話し、「扇子を少しだけ開き、耳に当てると電話をかけているように見えますね」と言いながら、演目の「還付金詐欺落語~スーパーマン」に突入しました。とぼけた味わいのおばあちゃんが紳士然とした詐欺師にだまされそうになるのですが……。子どもたちは笑いながら、初めて聞く生の落語を楽しんでいましたよ(*^▽^*)

続いての登場は、道楽さんです。最初に「只今の虎之輔さんの落語は『新作落語』でしたが、私の落語は『古典落語』です。『古典落語』と『新作落語』では、出てくることばが違いますね。「はばかり」ってわかる人いますか」と問いかけたところ、挙手した人はいませんでした。小学6年と言えば、「Z世代」の次の「α(アルファ)世代」。生まれた時から、ウオシュレット付きの水洗便所で育っているわけですからね。ともあれ、道楽さんは小僧の定吉が味噌豆を持って、はばかりに向かうところで、「おいしい味噌豆、heyhey」とロック調の歌まがいにしたノリノリのセリフで子どもたちを沸かせ、会場は大いに盛り上がりましたよ( ^^) _U~~

 そして、最後は質疑応答のコーナーです。子供たちは次々に挙手して、質問や感想を述べてくれました。その中で「(お二人が)落語を始めようと思ったのは、どうしてですか」と聞かれ、「自分は元々朗読や演劇をやっていて、落語にも興味を持ちました。お客さんを楽しませることが好きです」、「私も以前は和太鼓をやっていたし、合唱は今もやっています。人前で発表してお客さんが喜んでくれると、自分も楽しくなります」とそれぞれ答えた次第です。そして、「皆さんも大いに自分の培ったものを発表してください。この中で、落語に興味を持った人は落語に挑戦して見ませんか」と、手前みそながら未来の噺家に向けての誘いもさせてもらった次第です。
このような機会をいただきました先生方、活発で反応の良い6年生の皆さんにお礼申し上げ、ご報告とさせていただきます。本日はありがとうございました。  【山彦亭 虎之輔】 

 

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