鮨洗町内会落語会のご報告

10月28日(水)、山形市の鮨洗公民館で開かれた、「鮨洗町内会落語会」に如月家道楽さんと私、山彦亭虎之輔の二人がお邪魔してきました。同町内からの山形落語愛好協会への依頼は今回が初めてということで、張り切って参上した次第です。「百歳体操」を終えたばかりの明るい表情の約15名の皆様に、最初のあいさつで「体操は体にいいし、落語は想像力を使うので、頭の体操としていいですよ。皆さん元気だから、落語を聞けば鬼に金棒です。」と前口上を述べた後、落語三席をお楽しみいただきましたよ(^^)

【本日のプログラム】

〇山彦亭 虎之輔  「時そば~アレンジバージョン」

〇如月家 道楽   「蛙茶番」

〇山彦亭 虎之輔  「六尺棒」

開口一番は虎之輔です。最初に「秋にまつわる小噺」として、米大リーグで「投げる」「打つ」の二刀流で大活躍している大谷翔平選手をネタにした小噺を振ったところ、大いに笑ってもらいました。その勢いのまま、寒くなって来ると聞きたくなる演目の「時そば」に突入。そばっくいの江戸っ子の「おまえ、何でも知ってやんだね」等の江戸弁を、お客さんがしっかりと聞いてくれ、「おう、『知ってやんだね』なて…」と喜んでくれている様子が、こちらにも伝わってきました。おかげで、最後まで楽しく演じきることができ、お後と交代です(^_-)-☆

  続いては、道楽さんの登場です。笑顔でお客さんに語りかけながら、小噺を振り、オチの後は「私はこれを言うために、鮨洗町に来ました」のセリフで締めていきます。そして、恒例のあっと驚くパフォーマンスで、ドカンと大爆笑。会場がなごんだところで、本日の演目「蛙茶番」へ進みました。そそっかしい主人公のやらかすオチにつながる肝心な場面は、巻き戻しで二回聞かせるサービスぶり。そのおかげで、お客さん全員がこの演目の醍醐味(だいごみ)に浸り、楽しく盛り上がりましたよ(*´▽`*)

そしてトリは、虎之輔が務めさせてもらいました。マクラで「笑うだけが、落語の楽しみ方ではありません。噺家がオチを言う前にお客さんがオチを言ってしまう、高度な楽しみ方があります。今日は私が『寅さんのタンカバイ』をやり、ところどころで合図しますので、オチを叫んでみてください」とお客さんを勧誘しました。すると、しだいに声がかかり、特に「信州信濃の新そばよりも」の後は、オチの大合唱が巻き起こりました。そして、演目の「六尺棒」へ。ここでも親子げんかに挿入しているタンカバイに、勘のいいお客さんが反応してくれ、こちらもノリに乗って演じることが出来ましたよ (^_-)-☆

鮨洗公民館での山形落語愛好協会の公演は、今回が初めてでしたが、ノリのいいお客さまと、親切なスタッフの皆さんにあたたかく迎えられて、出演者一同、楽しく務めさせてもらいいました。山形落語協会のメンバー一同、これからますます精進して行きますので、またお呼びください。本日は、まことにありがとうございました。     【山彦亭 虎之輔】

 

 

 

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