第12回山形落語まつりにご来場いただきありがとうございました!


2月29日、遊学館ホールにて第12回山形落語まつりが開催されました。遊学館の館内工事の関係で、第10回~11回目は文翔館議場ホールで実施いたしましたが、再度遊学館ホールへ戻ってまいりました。新型コロナウイルス感染拡大による各種イベントの中止や休校等、社会が非常に混乱している中、本イベントを通常通り開催するかどうか非常に悩ましいところで、侃々諤々話し合い検討をしておりました。しかし、連日多くのお客様より開催要望のご連絡をいただき、またこのような状況だからこそ笑いをお届けしたいということで、予定通り開催をするに至りました。マスクの配布・消毒液の設置等の衛生管理の徹底と、予定していたプログラムを一部削り、規模を縮小しての開催とさせていただきました。お集まりいただいたのは114名のお客様。暗い話題が続いている中ですので、噺家・スタッフ一同お客様に楽しんでいただけるようONETEAMで笑いをお届けして参りましたよ(*^^)v

【今日の噺家と演目】
〇闘球亭 丘割    「牛ほめ」
〇笑門亭 福来助   「野ざらし」
〇浅草亭 恋之介   「ぐつぐつ」
ー仲入りー
〇笑風亭 おすし   「井戸の茶碗」


開口一番は丘割君の「牛ほめ」からスタートです(*^^)v マクラではやはり現在流行りのコロナウイルスの話題からでしたが、この時事ネタをしっかりと調理し、大きな笑いを誘っておりました!お客様をしっかり温めなければいけない大役でしたが、開始ものの3分ほどでお客様の心を一気に鷲掴みに。本編の牛ほめも後半にかけて大盛り上がりとなり、これ以上ないほどの出だしとなりました。今日のイベントの成功を確信させる、パーフェクトな開口一番の高座でございました(*^^)v


続いては福来助さんの「野ざらし」です。福来助さんは2018年の第二回山形市社会福祉協議会噺家育成講座の修了生ですが、第二期生の中で初めての落語まつり出演となりました!この半年間、落語まつりに向けてこのネタ1本をトコトン磨き上げ、淀みなく、また肚に入っている余裕からくる所作や表情の豊かさも相まって、こちらも大きな笑いをいただくことができましたよ(^^)落語のキャリアとしては当会においても新人ではありますが、口調や佇まい等すでに重鎮の風格が身についており、今後は平日の出前落語でリーダーとして活躍頂ける予感がする、完成度の高い高座でございました(*^^)v


続いて、恋之介の「ぐつぐつ」です。冬に口演するにはぴったりの新作落語です。擬人化されたキャラクターたちのコミカルなやり取りに、大きな笑いを頂戴することができましたよ。高座に上がった瞬間、眼前には一面のマスクが並び、お客様の表情が見えない中ではありましたが、肩や目の動き、笑い声で楽しんでいただけていることがよくわかり、余裕をもって演ることができました。欲しかった笑い処は一点も外さず、お客様の想像力を信頼してお届けすることが出来、自身も納得の高座となりました(*^_^*)


本日のトリはおすし君の「井戸の茶碗」です。黒紋付に袴と、フォーマルで端正ないで立ちでの登場。当会一のイケメン落語家は、まずは見た目でお客様を引き付けます。間・テンポの良い落語で、長尺35分という落語まつり史上最長の口演時間となりましたが、決して長さを感じさせず、終始爆笑の一席となりました。正直者の清兵衛さんに心打たれ、また登場人物の温かさを感じていただくとともに価値観の違いから発生する可笑しなズレを堪能いただき、トリにふさわしい、清々しくも大爆笑の一席となりましたよ(*^_^*)


最後は出演の噺家+顧問の間助さんでご挨拶をさせていただきました。今年は山形落語愛好協会飛躍の年にするべく、2つの大きなチャレンジをしていく予定ですので、その予告をさせていただきました。お客様の中には予告を聞いた瞬間、とても嬉しそうに拍手していただいた方もおり、期待度の高さがうかがえました。落語まつり同様、山形の皆様に笑いと元気をお届けできるよう、今年一年頑張ってまいりますので、引き続きご贔屓の程よろしくお願い申し上げます。また、本日断腸の思いで来場を見送った方もおられると聞いております。落語まつりは今後も末永く続いて参りますので、社会が正常になっていることを願いつつ、次回以降にご来場いただければ幸いです。

次回開催は7月18日となります。今回縮小開催のため残念ながら出演を見送らせていただいた註馬さん、熊水ちゃんも出演する予定ですので、是非お越しいただければと思います。
本日はご来場まことにありがとうございました!

【浅草亭 恋之介】

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