江南寿大学~落語会のご報告

 

 雪がうっすらと積もった12月5日木曜日の午前中、山形市の江南公民館で開かれた「江南寿大学~落語会」に、楽笑亭明世さん、笑望亭半鐘さん、笑門亭福来助さんと、山彦亭虎之輔の四人がお伺いしてきました。「江南寿大学」は今回が今年十回目
で、今年最後ということでしたが、最初に皆勤賞の方5名を紹介後、落語会が始まりました。アクティブな約30名の皆さんにたっぷりと落語を楽しんでもらいましたよ。( ^^) _U~~
【本日のプログラム】
〇楽笑亭明世   「元禄女太陽伝」
〇山彦亭虎之輔  「時そば」
〇笑望亭半生   「お菊の皿」    
〇笑門亭福来助  「野ざらし」

 前座は、明世さんです。マクラで小噺を振って場を温めた後、演目の「元禄女太陽伝」へ。師走になると、無性に聞きたくなるのが、忠臣蔵の話。ということで、岡場所の話から大石蔵之介・主税父子や、赤穂浪士を支援したと言われる天野屋利兵衛の登場するこの話を選んだそうですが、会場の大きな硝子戸の外では雪が舞っている今日の風景に、ベストマッチの演目でした。

 中トリは、虎之輔です。マクラで自己紹介の「虎さん」から「寅さん」の話へ。そして、今月末に封切られる寅さん映画50作目の「男はつらいよ~お帰り寅さん」の話から、啖呵売を披露。そのタンカバイに出て来る「信州信濃の新そばよりも、あたしゃあんたのそばがいい」から、演目の「時そば」に突入しました。大変反応のよいお客様で、笑うべきところではもちろん、こちらが予期していなかったところでもしっかりと笑ってもらいましたよ。(^_-)-☆

 中入りをはさんで、膝替わりは半生さんです。マクラで、医師と患者が出て来る小噺で休憩後の場を温めた後、演目の「お菊の皿」へ。幽霊の出てくるこの話は冬のこの時期にミスマッチではと思いきや、冬に暖かい部屋で食べるアイスクリームがおいしいように、終わってみれば絶妙な演目の選択になりました。よどみない語り口と明るい笑顔の半生さんに、お客さんもにっこりと聞き入り、笑いのボルテージが上昇して行きましたよ。(*´▽`*)

 そして、トリは福来助さんです。ほんわかとした語り口のマクラから、演目の「野ざらし」へ。奇しくも幽ちゃんの出て来る話が二席続きましたが、逆にそれが韻を踏むようなおもしろさを醸しだしていましたよ。福来助さんは今年の三月から、このネタ一本で押しているため、仕草や語り口が練りに練られて来ており、トリにふさわしい重厚感のある一席となりました。!(^^)!

江南寿大学参加の皆さん、そして江南公民館のスタッフの皆さん。江南寿大学のトリとして、山形落語協会の出前落語を選んでいただき、大変光栄でした。また皆さんにお目にかかれることを楽しみにしています。本日はありがとうございました。
  【山彦亭虎之輔 】
   
 

コメントは受け付けていません。